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【キャリアの悩み】日本語教師ってどんなお仕事?

こんにちは。新米ママのみとです。

私の仕事は「日本語教師」です。現在は育休中ですが、スタートしてから4年経ちました。

今日は「日本語教師ってどんな仕事?」をテーマに、自分の仕事の振り返りをしようと思います。

▼「日本語教師になるまで」のお話はこちら


▪️日本語学校ってどんな場所?

最近、街で外国人を見かけることが増えましたよね。 インバウンド効果で、もちろん観光客は増えていますが、日本語を学ぶために来日する「留学生」も増えているのです。(日本人がアメリカへ行って英語留学をするのと同じイメージですね!)

キーンコン、カーンコーン

「日本語学校」とは、日本語を学ぼうとする外国人のための学校です。一般の学校とは違って算数や国語などの教科はなく、あくまで「日本語」がメイン。出身は、中国、ネパール、ベトナム、韓国、ミャンマーなど、アジア圏が多いです。彼らの多くは日本語学校を卒業すると、専門学校や大学へ進んだり、日本での就職を目指します。


▪️日本語教師とは?

日本語教師は、日本語を母語としない人に「日本語を」教える仕事です。
よく「国語教師とは違うの?」と聞かれるのですが、全く別なんです。国語は、日本人が教養を身につけるための科目日本語は、英語や中国語などと同様に「外国語」として学びます。

日本語教師が活躍する場所は、日本語学校の他にも、専門学校、大学、オンライン、地域のボランティア教室などがあります。今回は、私が働いている「日本語学校」での仕事について、書いてみます。

「わたしは、がくせいです、か・・?」「ん?」

▪️具体的にどんな仕事をするの?

具体的に、どんな仕事をするのか。
ここでは「授業に関すること」と「それ以外」に分けてみます。

授業に関することは、

・日本語の授業(3~5コマ/日)
・授業計画の作成
・テキストの購入
・副教材の準備、印刷
・学生管理(出席率、成績評価 など)

それ以外は、

・在留資格の申請/更新の手続き
・入国時の対応(住宅の手配、空港出迎え、区役所同行など)
・アルバイトのフォロー(初回のみ)
・トラブル対応
・日本語試験の申し込み
・進路指導(面談、提出書類のフォロー、面接練習など)
・校外学習への同行

それ以外の仕事は、留学生ならではの内容だと思います。

例えば・・・

▼「在留資格の申請/更新の手続き」について
留学生は「留学」という在留資格を取得してはじめて、日本に滞在することができます。簡単に言うと「日本で勉強するために、ここに滞在してもいいですよ」という許可を、国から取るのです。これが無ければ、帰国しなければなりません。学校側は、これを取得するための手続きをするのです。

▼「トラブル対応」について 
過去に学生から相談された例・・・
・エレベーターの隙間に家のカギを落として、部屋に入れない!
・Amazonで注文した荷物が届かない!
・家に虫が出るから、なんとかしてほしい!

日本人の学生相手なら「不動産屋に相談してみて」「Amazonに問い合わせてみて」で済むのですが、日本語が通じないのでどうにもいかなくて・・・。
こういった場合、日本で生き抜く力も大切なのです。まずは自分で対応させるため、少し時間を置く。もう絶対無理!先生助けて!!という場合は、ちょっとフォローします (笑)。

「せんせい! じてんしゃ、ないです!」

▪️英語力って必要?

日本語教師になって一番よく聞かれるのは「英語を話せないといけないんでしょ?」という質問です。結論は「あったら役立つ、でもなくでも全然大丈夫。」私の周りでも英語が流暢に話せるのはごく一部で、多くの方は中学英語のレベルです。私もそうでした。

英語ができたらいいなと思うのは「来日したとき」と「初級レベルの学習者に教えるとき」です。

授業では、基本的に日本語を「日本語で」教えます。来日前、すでに母国で日本語の基礎は勉強しています。ですので、先生が授業で日本語を「英語で」教えるという場面は多くありません。英語が分からない学生もいます。でも、込み入った話になると、初級レベルの学習者にとってはそちらの方が理解が早いので、私も相手によって使い分けています。

同様に、来日時は少し踏み込んだコミュニケーションが必要な場面が多いです。区役所での手続き、住居や学校ルールの説明など。やっぱり英語で伝えられるのは、彼らにとっても安心だと思います。

▪️どうやって日本語教師になったの?

私は「日本語教師養成講座」という日本語の先生になるための学校に通いました。当時は会社員だったので、平日の夜・土日を利用していました。期間でいうと、だいたい1年ちょっとです。また、並行して「日本語教育能力検定試験」という試験を受けました。
しかし、これらは主に「学校で教える」という場合に限ります。

例えば、ボランティアで日本語を教えたい、オンラインで日本語を教えたい、という場合には、資格を求められることはほとんどありません。どこで、どんな風に活躍したいかで、変わるということです。

▪️まとめ

今回は「日本語教師ってどんな仕事?」をテーマに、自分の仕事の振り返ってみました。日本語を教えることがメインですが、他にも留学生ならではのいろんな仕事があります。
留学生と接していると毎日が異文化交流で、私にとっては驚きや発見の連続です。つらいことも多いですが、直接「ありがとう」と言ってもらえる仕事ですし、何より面白い仕事だなと感じています。

無事に、育休明けに復帰できるかは不安だらけですが・・・。笑

では今日はここまで!


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