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【異世界へようこそ】普通のOLがパチスロに足を踏み入れた話

こんにちは。新米ママの みと です。

突然ですが、「パチスロ」ってどんなイメージですか?

私が持っているイメージは、おじさん、暇人、タバコ臭い、うるさい、中毒性。異世界すぎて、近寄りがたい感じ。(お気を悪くしたらすみません・・・)

正直、嫌なイメージしかないので、決して踏み入れることはないと思っていたんですが・・・


・どうして行くことになった?

しかし、私の夫、パチスロ大好き!
ここ数年はほとんど行ってない(と信じている)のですが、彼の大学生時代がすごかった。年間200万円くらい稼いでいたらしい。
彼は決して裕福な家庭ではなく、外食なんてほとんどありませんでした。でも、パチスロで稼いだ日は、家族で外食に行くことができたそうです。

そんな背景もありまして、ある日。

夫「一緒にパチ屋、行ってみよ!」
私「行くわけないやん!」
夫「いや、1回だけ!!」
私「・・・」
夫「今日、めちゃめちゃアツい日でさ!」
私「・・・」
夫「行ったことないのに、好き嫌いはよくない!」
私「・・・たしかに?」

甘かった、私。
というわけで、一緒に行くことに。
異世界への第一歩でした。

・パチスロは朝から並ぶべし

夫が行こうと言った日は、”イベントの日”。

”イベントの日”とは、お店側が「集客したい!」という日です。お客さんが来店してくれる(=勝ちやすい)ように、機械の設定を、良い条件に変えたりします。

お店側も商売なので、毎日そんなことをしていると赤字ですが、イベント日=勝ちやすいお店だ! というイメージが浸透すると、常連さんも増えていくようです。

で、この日は、とにかく人が多い!!というわけで、朝から整理券が配られるのですが、これがもらえないと、狙っている台に座れないとか、なんだか気持ち的にも下がるようです。とにかく「朝から並ぶ!」というのが鉄則らしい。

さて、店に到着すると、それはもうディズニーランドのアトラクション並に人が並んでおりまして、びっくり。整理券が配布されるまで20分ほど待ってようやく整理券をゲット。紙には「93番」と書いてある。

夫「お!いい番号じゃん!!」

何やらこの店舗は300番まで整理券が配られて、1~100、101~200、201~300、という順に店に入れるらしい。

客層は、20~60代の男性お一人様が多い。他にもカップルや夫婦っぽい人、ときどきおばあちゃんが混じってる。

・とにかく打ち続けるべし

そして、入店。整理券があると言っても、周りのおじさんたち、やたら走るんよ。(こ、怖えええ・・・)

たくさん台が並んでいるのですが、わたしは狙っていた「犬夜叉」のスロット台へ。理由は、昔アニメを見てて馴染みがあったから。

で、とりあえず座ったけど、何をどうすればいいのかさっぱりなので、夫に教えられながら、機械に5000円投入。夫が操作するのを見てから、途中で交代。

(犬夜叉、なつかしい・・・)

なんか、適当にポンポンボタンを押せばいいらしい。演出っていうのがあって、ときどき、音楽や画面の映像がガラッと変わる。

夫「とにかく、ただ打ち続けてみて!」

と言い残して、彼がどこかへ行ってしまった。

右の席は、美人なお姉さん。左の席は、40代くらいのぽっちゃりおじさん。その間に挟まれた、ど素人。店内はものすごい大音量で、耳がどうにかなりそう。

で、開始20分くらいでなんか、すごい音が盛り上がってきた。どうやら、いいのに当たったらしい!コインがバンバン出てきた。

これが、ビギナーズラックか・・・?

隣のお姉さんもおじさんも、わたしの画面をチラチラ見ている。ど素人が当ててびっくりしたのかもしれない。

で、はじめに投入した5000円が、いつの間にか15000円になっていた。す、すごいぞ。これは中毒性ある・・。

・昼ごはんは食べるな

さて、フィーバーになってから、それなりに時間が経ちまして、落ち着きました。時計を見ると13:00で、入店から3時間経ってた。

そろそろお腹すいたな〜〜。
トイレにも行きたいな〜〜〜。

いや・・・でも・・・これ席離れていいのか?
っていうか夫はどこにいるのだろう。とにかく、機械は回り続けるので手が離せない。

と、ずっとソワソワしていたら、ようやく夫、戻ってきた。

夫「いや〜〜〜〜なかなか出ないわ〜〜」
私「そんなことより、お昼は?」
夫「え、食べないよ!打ち続けなきゃ!」
私「は?」

どうやら、食べる時間も惜しいらしい。
とりあえずトイレには行かせてくれ。

出てきているコインをそのままにしておくと、「ここは、まだ人が使ってます」という目印になって、他の人は座っちゃいけないという暗黙のルールがあるらしい。ふむ。

・パチスロは確率論である

トイレから戻り、夫を探していると・・・いた! なんか隣のおばあさんに話しかけられている。この空間に、80歳くらいのおばあちゃんいるの、めっちゃ違和感ある。

私「どうしたん?」
夫「目押しができないから、助けてって言われて。手伝ってあげた!」

目押しとは、回転しているリールを無作為に止めるのではなく、対象の絵柄を狙ってリールを止めること。

すると、おばあさんがコーヒー片手に、また現れた。

婆「これ、あげるわ!」

コーヒーをくれた。おばあさん、ほぼ毎日来てるらしい。老後の楽しみだと言っていた。おもしろい世界なのかもしれない。

夫曰く、パチスロで勝つかどうかは、確率論。
当たる確率が低い台、高い台が存在するらしく、もし高い台に座ることができれば、とにかく打ち続けて、利益を狙うらしい。ただし、先ほどの目押しについては、やはり技術がいる。

そうなんだ・・私、完全に運だと思ってた。(笑)

とにかく彼なりの勝ち筋というものがあるようで、それに沿ってやっていれば、ある程度勝てるらしい。知らんけど。

・結果は?

ちなみに、犬夜叉がどうなったかというと、一時期はかなり儲けが出ていたのだが、その後負け続けて、結局-2000円に(笑)。一方、夫は5000円くらい勝ってたので、少しは家計の足しになった。ホッ。

スロットの最終ゴールは、ゲットしたメダルをお店に返して、景品に交換すること。お金、お菓子、日用品 など。

というわけで、おやつ片手に、店を出た。
そうして、現実世界へ戻りました。


感想を一言、
「異国に行っていたみたいで、ちょっとワクワクした。」


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