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私の世界を飛び越えて

「ほめる」ということについて考えます。
誰かをほめる時ってどんな言葉かけをしているでしょうか。

「えらいね〜」「すごい!」「さすがだなあ」「じょうずだね」「ここがいいね!」

教員として生徒と関わる中で、ほめる場面ってたくさんあります。意識的にたくさんつくりたいなとも思っています。

その子に働きかける大切なコミュニケーションの1つであり、教員としてきちんと自身の答えを持たなければと考えているときに、今も大事にしている考え方に出合いました。


きしもとたかひろさんの著書「怒りたくて怒ってるわけちゃうのになぁ 子どもも大人もしんどくない子育て (メディアファクトリーのコミックエッセイ)」に、ほめることについてこのように書いてありました。

「自分ができていることを自分で認識して、自信に繋がるように言葉にして伝えることにしてみる」

驚きました。どのようなほめ方をすれば子どもが喜んでくれるのか、そのことをずっと考えていたけど、褒め側の存在感を前面に出すのではなく、本人の姿をそのままに照らす温かさを感じました。


子どもは様々なアクションを起こし、相手や大人の反応を見て、自分との人間関係を築いていきます。その中で評価を下すような褒め方をした場合、評価を下したたった1人の価値観の範囲内で物事を考えさせてしまうことになります。これから広い世界を知っていく、新しい世界を創っていく子ども達にとって、それってあまりにも狭すぎる価値観だなと思います。

その子のありのままの姿をその子に返してあげる。できていること、夢中になっているを浮かび上がらせてあげる。私個人のメッセージとして気持ちを丁寧に伝える。

「一般常識」や「世間」など、1人の教員や大人を世界の全てとして語るのではなく、世界の1部として感じてもらえるようなほめ方をしていきたいです。

その子はこれからきっとたくさんの出会いがあります。一人一人から受け取った反応をどのように組み合わせるかは本人に任せて良いのではないでしょうか。
そこに「あなたらしさ」が育まれていくのではないでしょうか。

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