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あるものをどう使うか
お金って具体的な希望や夢がなくても、あれば満たされる何かがありますよね。
特に子どもの頃はお年玉が夢を持ってきてくれるようで魅力的でした。
年に1回ほどある校外学習では、所持金の額を設定し、計画を立て、商品を購入。お小遣い帳を記入し、お金の動きを知る「お買い物学習」をお土産の購入を兼ねて実施することがあります。
生徒が商品を買うときってそこに本人の考え方や想い、経験や癖みたいなものが色濃くでるので結構好きです。
なかなかお買い物学習をする機会もなく、その度に考えさせられることがあります。
この活動を進めていく中でどこを重視するのか。わたしは値段や残金などの数字的な視点よりも、何を買うのかにあたる「計画」です。
これから学校を卒業し、お仕事に就き、お給料を受け取ります。よりお金を稼げるようになる力よりも決められた金額の中で自分が満足いくお金の使い方ができる力を身に付けていくことが大切だなと感じます。
その点、金額の大小関係なくお小遣い制でお金をやりくりすることが日常になっていることって、お金を介して自分と向き合う力につながるなと思います。
校外学習中のお土産を買う時間内に商品を決めることが難しい子がいます。複数回お土産を買う場面がある中でお金をどこにどのように使うのか、決断する勇気をもてないからです。また、目の前の高額な商品に飛びつき「もっとお金があれば…」と、ないものねだりがはじまる子もいたりします。
どこに満足したいですか?
何かをたくさん持っていることでしょうか。限りあるなかでも自分が納得できる答えを出せることでしょうか。
もっといえばお金の使い方は時間の使い方にも通じるし、時間はフレームを広げれば人生の使い方にも捉えられます。
進路などのとてつもなく大きな岐路に立った時、限りある人生の中でより自分に期待ができる、ワクワクできる選択へ自分の力で舵をきれるきっかけにつながると嬉しいです。