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ミライのセンセイ

日本バス協会が2030年までに自動運転とキャッシュレス化の本格導入を目指すという記事を見ました。バスから降りるときに「ありがとうございました」って運転手さんとやりとりをする光景がちょっと好きなのですが、全自動となるとあれが無くなっちゃうの!?とかいろいろ想像してしまいます。

全く人間味が無くなるのかと思えば違うようで、運転手の不足や利用者の減少で路線バスの廃止や減便。将来に向けた課題に対応するため、事業者の収益の改善や地域の移動手段の維持を目指しているそうです。具体的には、女性や外国人運転手を増やすということで、もしかしたらイメージする「運転」だけにとらわれない、新技術と共存した「新しいバスの運転手さん」の姿を模索しているのかもしれないとちょっとワクワクする記事でした。

学校の先生というお仕事も変化が起きています。生徒一人一人が校内で端末を持ち歩き、いつでもネットワークに繋がる時代がきました。教員がこの答えはこうです!これはこういうことなんだ!と教える前に、自分から端末を使って情報を調べて知識を増やしていくことができるということです。一方的に教員が知識を授ける時代は少しずつ変化しているのかもしれません。

実習の出張で企業の方とお話をする機会が多いのですが、企業の取り組みを聞いて感じるのは、1つの商品をたくさん作り続ければ利益が出る時代ではなくなってきていることです。その商品が消費者に渡った先の空間プロデュースを行ったり、ホテルが主催の文化的なワークショップを実施し、地域のコミュニティづくりを行ったりと、自身の立ち位置や社会との関わり方を再定義し、うんとフレームを広げて、新しい価値をリリースし続けています。

さらに社会の変化が加速していく中で、「変化を面白がれる力」「変化を楽しめる力」って、この先の子どもたちにとって大切になっていくと思います。決まったゴールにクラス全員で辿り着くのではなく、習得した知識やスキルを使って自分なりの答えを導き出すこと。もっと言えば、それらを持ち寄って友達とコラボレーションしながらチームの答えを導き出すことができる力です。

そこに教員はどのように関われば良いのでしょうか。どのような学びの場を提供することができるのでしょうか。生成AI・ICT・探究・AARサイクル・情報活用能力・PBL・自己調整学習・自由進度学習、、、世の中にはいろんな言葉が飛び交っていますね。勉強して自分も変化ですね。

まずは、自分から「変化」を楽しめるようにならねばと思います。新しいことに触れた時の自分の反応にワクワクし続けていたいです。


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