単純論 常態意識と密接する余白 補足 食事改善への見解
単純化を形成する上で常態意識と切っても切れない関係性を有しているのが【余白】といわれる用語である。これも一般的には所謂心の余裕と形容できるものなのでその様な理解で問題ないが、組み合わせて説明する関係上常態意識に適合する単語が必要であり、且つ心の余裕といわれるものを精神安定の為の技法の一つとして可視化させるべく、敢えて余白として定義させていただく。
思想の心臓・脳部分に位置しているのが常態意識であり、思想に基づいて手足を動かす役割を担っているのが余白と喩えられ、余白の多寡によって常態意識に強く影響を与えている。いくら培われた脳が正常であっても、疲労等により手足がまともに動かなければ行動を制御する事ができず、時に常態意識に反する行為を無自覚に強行してしまうおそれがある。
人に危害を加えてはならないといった基本的な良心も、[体調不良][気分の低下] [過度なストレス] [睡眠不足] [微量栄養失調]による余白の縮小により、自分でも想像がつかないような舌禍を引き起こしたり、相手に暴行を加えてしまう重大な事件が発生する事態になりかねない。これらは第三者から見れば突発的に見受けられるが、日頃の不満を募らせた張本人がある負の感情を想起させた瞬間に内包した癇癪玉が爆発していたに過ぎない。徐々にコップに溜まっていく水がある時を境に溢れ出すようなものと捉えるとわかりやすく、稀に事件の容疑者が[カッとなってやった]と供述しているが、これもコップの例に当てはめることができるだろう。
余白の特徴としては、[食事][運動][睡眠]などの物理的に作用する働きに多大な影響を被る点がある。
世の中に多くの食事や運動の啓発、睡眠メゾット等が心身を再生させる理由として、これらを改善する事により、余白の萎縮により埋没していた本来の常態意識が掘り起こされ、結果的にメンタル不調、憂鬱気分が解消し、取り組みたい物事にも積極的に行動に移せるほどの余白を拡張することができる利点がある。
しかし、一般の人々はこれらを改善することで目的に向かって最大限尽力できるものの、その舵取りとなる常態意識がうまく形成できなかった一部の人は、行動に移す意欲はあっても、それをどこに向ければ良いかが全く見えない状態で、人を車だとすると、燃料は満タンまで入っていてもその目的地がどこか分からないといった状況となっている。その点を踏まえると食事等の改善は基盤の型がある人にとっては目覚ましい効果を発揮する。だが、型がうまく形成されなかった人には多少の効果はあるものの、人生観への道標とまでは至らないだろう。
しかし、食事改善等は客観的に見ても確実に効果があり、取り組んでも損はない。思想を作る常態意識と行動への気力を高める余白の拡張を相互に着手する行為により、自身の精神を安定させる土台を盤石なものへと固めることが可能だろう。