34「なんで上手くできないの?どうして走らないの?」悩める親御さんへ贈る応援のヒント
いつもお読みいただきありがとうございます。
今回は「どうしてうちの子はもっと上手くできないの?最後まで走らないの?」と悩む保護者の皆さんに向けて、私の考えを共有したいと思います。
応援が持つ大きな力
お父さんやお母さんの応援は、子どもたちにとって大きなエネルギーです。
「お父さんやお母さんに褒めてもらいたい」「負けても『頑張ったね』と慰めてもらいたい」──これが子どもの素直な気持ちだと思います。
しかし、この応援が時に「応援を超えた指示」になると、子どもたちは逆にプレッシャーを感じることがあります。
応援がプレッシャーに変わる瞬間
「右へ行け!」「もっと走れ!」「何してるんだ!」──まるでゲームのコントローラーを握ったかのように、子どもたちに指示を飛ばしてしまうことはありませんか?
これらは、子どもへの愛情から出る言葉です。しかし、「あなたのため」と言いながら、実は「自分の感情のため」に言ってしまうこともあるかもしれません。
こうした言葉を受けた子どもたちは、心の中で「ほっといてよ」と感じてしまうことがあります。
親子でサッカーを楽しむ「親子サッカー」の効果
そんな時、私は「親子サッカー」を開催します。
普段厳しい声をかける保護者の方々には、「あれだけ言っていたんですから、お子さんには負けないですよね!」と冗談交じりに声をかけ、必ず参加してもらいます。
するとどうでしょう?
お母さんは、ボールを足で扱う難しさに直面し、お父さんは体力の限界を感じます。4年生くらいの子どもたちは、ほとんどの親御さんよりもサッカーが上手くなっているものです。
この時、私は保護者の皆さんに向けてこう声をかけます。
「ほら、お父さん、最後まで諦めずに全力で走って!」と(笑)。
子どもたちの挑戦を理解する
サッカーは一見すると、ゴールにボールを入れる単純なスポーツに思えるかもしれません。
しかし、実際の試合では多くの葛藤があります。
オフサイドを避ける動き
裏を取られない動き
スペースを埋めるポジショニング
審判との駆け引き
子どもたちは、その瞬間ごとに最善の選択をして全力でプレーしています。どんなプレーも、子どもたちの「勇気そのもの」だと思います。
子どもの頑張りを温かく見守る
「上手くいかない」のは、ただ知識や技術、体力がまだ不足しているだけです。
それでも、子どもたちはその小さな体と心で、精一杯にサッカーを楽しみ、戦っています。
だからこそ、保護者の皆さんには、親子関係を大切にしながら温かく応援してほしいと思います。
そして、お子さんの頑張りをぜひ認めてあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
子どもたちがサッカーを通して成長する姿を、皆さんと一緒に見守れることを心から楽しみにしています。