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短歌 第3首 ~長い反抗期の末に~
あと何回
なんて思わず愛情を
渡しに帰るそれだけでいい
長く長く父への反抗期が続いていた。
実家まで電車で4時間以上。
気がすすまない上に不便で遠い。
父一人の実家にはなかなか足が向かなかった。
30代半ば、将来の後悔を減らしておこうかと一度帰ったのは覚えているけれど、ほかは思い出せない。
結婚して夫が付き添ってくれることが大きな後押しになって、今は年に一度。
美味しい海の幸をいただく🦐🐟というお目当てを作って、旅行を兼ねて父に会いに行くようになった。
それでも気持ちは伴わず、とりあえず行く、という程度。
このまま波風立てず終わるのがいいと思っていた。
大きな転機は、【人生の学校】で学び始めてから。
父への感謝の気持ちが沸き上がってきた。
両親が懸命に働いてくれたから私達は暮らしてこれた。田舎から大学に行かせてくれるのはどれだけ大変だっただろう。
私が栄養士を目指したのは、父の食事療法がきっかけだった。大学卒業後ずっと、その仕事をできている有り難さ。
私にとってはワンマンで威圧的で堅苦しかった父も、祖父母にとっては大切な存在だった、という当たり前のことにも気がついた。
そんな思いを電話で伝えたのが夏前。
そこから空気感がどんどん変わり、世間話をできるようになった。
ちょっとした弱音を吐いたとき、母よりも夫よりも、父が一番寄り添う言葉をかけてくれたのはとてつもない驚きだった。
大人になってから初めて、『お父さん』と言ったように思う。
父は今80歳。
会うのは年に一度。
あと何回・・・って考える。
私の中に、焦りのような気持ちがある。
今年はどんな心持ちで父に会うのだろう。。。
感謝の気持ちはあるけれど、許しがたい・和解できない思いもある。
個人セッションでそう相談してみると、
今、幸せだと思っていて、その源泉である父と母に感謝している。それだけでいい。
許せないことまで感謝に変える必要はない。
許しがたい気持ちも持っている私が、会いに行く。それだけで十分。
会いに行くという行動が許し。
会いに行くという行動が許し。
私は、会いに行くという行動が愛、そう受け取った。
無理しなくてもいい。
父が元気なうちに…と考えなくてよい。
父は父のタイミングで、大切なことに気がついていく。
そして明日。
許せない思いはあるけれど、感謝の気持ちで優しい眼差しで会う。
海の幸🦐🐟楽しみ~😋