No.227食品って何?(ビタミンE)
おはようございます。
ビタミンEは大きく「トコフェノール」と「トリコトリエノール」に分けられ、それぞれα、β、γ、δの4種類がある。
このように全部で8種類のビタミンEがあるが、最も生理活性が強いのはα-トコフェノールで、体内のビタミンEの約90%を占めている。
そのため、食事摂取基準もα-トコフェノールを指標に策定されている。
ビタミンEは「体のサビ」である過酸化脂質の発生を抑え、老化防止の働きをするので、「若返りのビタミン」とも呼ばれる。
過酸化水素は、活性酸素が体内の脂質を酸化させると発生し、がんや動脈硬化などの原因になるほか、コラーゲンを破壊して、シミやシワなどの原因にもなる。
病気予防はもちろん、アンチエイジングの観点からもビタミンEは大切な栄養素。
また、ビタミンEには、末梢血管を広げて血行をよくする働きもあるので、冷え性や肩凝りなどの改善効果も期待できる。
さらに、性ホルモンの分泌を促す働きもあり、女性は月経不順の改善、男性は精子の増加などの効果が期待できる。
◎ビタミンEと一緒にとりたい栄養素
ビタミンEと同じ作用を持つビタミンを一緒にとると、相互作用によって効果が高まる。
そのため、強い抗酸化作用のあるビタミンAやビタミンCと合わせてとると、抗酸化作用がさらに高まる。
ビタミンには、ビタミンEの働きを高め、酸化したビタミンEを再生させる。
セレンは過酸化水素を分解する際に働くミネラル。
ビタミンEと合わせてとると、抗酸化作用が高まる。
ビタミンEはアーモンド、トウガラシ、抹茶(粉)、植物油(ヒマワリ油、紅花油)、モロヘイヤ、カボチャなどに多く含まれる。
次回に続きます。