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No.258食品って何?(カリウム)
おはようございます。
今日は「ミネラル」のなかの「カリウム」について書きます。
◎血圧の調整や健康維持に欠かせないミネラル
カリウムは、細胞内液に多く含まれるミネラルである。
細胞外液に多く含まれるナトリウムと協力し、細胞を正常に保つ、血圧を調整するなど、健康を維持する役割を担っている。
ナトリウムを摂りすぎると高血圧の原因になるが、カリウムは血圧を下げる働きがある。
これは細胞内液のカリウムが増えることにより、細胞外液との浸透圧のバランスが崩れ、細胞内液が外に漏れ出すことによって細胞が小さくなり(むくみが解消した状態)、血管の圧迫を解消するためである。
また、ナトリウムは腎臓で再吸収されるが、カリウムはその働きを抑制し、ナトリウムの尿への排泄を促す働きがあり、これによっても高血圧を予防している。
さらに、カリウムは、細胞内の酵素の働きを調整し、筋肉のエネルギー代謝をスムーズにして、細胞が正常に活動する環境作りを行っている。
この他、カリウムは、汗や尿によっても失われるので、夏場や激しい運動の跡などはカリウムの不足に注意が必要である。
カリウムは加熱して調理すると損失が大きく、水にも溶けやすいので、野菜などは生のまま食べるか、スープや味噌汁などにして汁ごと食べると効率よく摂取できる。
また塩分の高い食品と合わせる場合や、塩辛い味付けにする場合には、ナトリウム量が多くなるので、カリウムが多く含まれる食品を意識して多めに取るようにする。
この他、ひじきや昆布、わかめなどの海藻類もお勧め。
海藻はアルギン酸とカリウムが結合したアルギン酸カリウムを含んでおり、体内のカリウム量を増やす一方、ナトリウムを体外に排泄させる働きもあるので、塩分の高い食生活をしている人は意識して取るようにすると良い。
カリウムを多く含む食品は、ほうれん草、枝豆、モロヘイヤ、里芋、サツマイモ、アボガド、バナナなど
次回に続きます。