「なぜ勝利は目前で逃げたのか?」
【ダルビッシュ考察】として、球種や組み立てなどから考察します。
#パドレス #ダルビッシュ投手 は、5月5日のパイレーツ戦に先発して、6回途中降板8奪三振2失点で勝敗はつかなかった。
ダルビッシュ奪三振ショーは、立ち上がりの初回を3者凡退で退けた後の、
2回初奪三振が94 Mileのストレートでズドン、ランナーを一人許すも2OUTからの緩くて鋭く曲がるSliderでSwing out。
ここまでは全く危なげのないピッチング。3回1OUTからSliderで見逃し三振が3個目、4回に2本Hitsを打たれ、2OUTからSpeedの乗った高めのCutterを空振りで4個目、この回を切り抜ける。
5回は圧巻の3者連続三振、一人目Knuckle Curbe、二人目Cutter、最後は左打者から逃げる95Mileの Sinker、このボールは今日一番の投球、ここまでで7個。8個目は、Solo HR打たれた後、さらにランナーを出し、力んだか、ショートバウンドのKnuckle Curbeで空振りを奪った。
この後同点の犠飛をセンター後方に打たれて、この回の途中でマウンドを降りた。(引用)
【考察】
勝利がスルリと逃げた6回の投球を考察したい。
HR、同点犠飛は何故打たれたか?
HRを撃たれた球は、失投と推察される。ここまではあの種のボールは撃たれていなかったこともあり、コースを意識せず投げた球を出たとこで当てられてしまったものだ。裏付けとしては、その後のピッチングがガラリと変わったことで実証される。コース、球威が上がり低めに球が集まり、1、2球の高めのボールも打者の裏をかき、手の出ない腰を砕く球だった。では何故HR直後に記録上のヒットが2本続いたのか?これは映像を見れば、一目瞭然なのだが、完全に討ち取った普通のショートゴロと左中間のレフトフライがヒットになっている。あの守備はダルビッシュからすれば、高校試合の東北高校の方がよっぽどマシだと思っただろう。
1OUT目の三振は相当低めが意識されて、力んでバウンドしたというよりかは、意図してそこまでの球を投げたのだろう。そして犠飛につながってしまう訳だが、そこまでの伏線がいくつか見られた。ダルビッシュはインコースの速い球で勝負するつもりだったはずだ。三振かグランドにボールを飛ばせないことを考えていただろう。その証拠は低めに96mileのストレートが外れ、その後のサインがキャッチャーと合わなかったが、その後投じた球は同じストレート系のインコースへの球。この球は今日一番の球威、コースで決めに行った球が惜しくも外れた結果である。その次の球をセンターに弾かれるが、この球も見事に低めにKnuckle Curbeが投じられたが、うまくすくい上げられた。
ダルビッシュが最も悔やむ投球としては、「④Sinker⑤Four Seam のストレート系2球が外れたこと」であり、HRへの失投ではないだろう。増して、犠飛の撃たれた球は⑥Cutterは良いところに決まっており、打った方を褒めるしかない。
そして付け加えるならば、この状況に追い込まれてしまった原因となる不味過ぎた守備についても、「何故ここでやる!!」と悔やまれるばかりだ。
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