図書館でレファレンスサービスをお願いしてみた
書籍の流通に関する本を読んで、ふと、海外ではどうなっているのだろう?と疑問に思ったことがありました。
日本では書籍はふつうどの店でも同じ価格で、値引きなどせずに売られているけれど、海外ではどうなのだろう、と。
で、ネットで調べてもいまいち要領を得なかったので、ふと思い立って、近隣の図書館でレファレンスサービスをお願いすることにしてみました。
レファレンスサービスとは
レファレンスサービス、あるいは単にレファレンスとは、図書館の方が、知りたい事柄に関連した資料を探してくれるサービスのことです。
自分がレファレンスサービスについて初めて知ったのは、有川浩さんの『図書館戦争』シリーズを読んだ時でした。
主人公がレファレンス対応が苦手だ、みたいなことが書かれてあって、図書館の人はそんなこともやってくれるんだと思った覚えがあります。
過去のレファレンスのデータベースもある
国会図書館が過去のレファレンスの履歴を収集して、データベースとしてまとめてくれています。
もしデータベースに自分の知りたい内容が既にあればそれで足りるし、どのような感じで回答してくれるかのイメージを掴むこともできる。
ちなみに、データベースは国会図書館が運営していますが、レファレンスサービスを直接国会図書館にお願いすることはできないよう。ただ、それぞれの図書館が調べきれないときに、国会図書館に助けてもらうことはできるようです。
レファレンスサービスをお願いしてみた
自分の知りたい内容はデータベースになかったので、最寄りの図書館にレファレンスサービスを依頼しました。
たいてい図書館のホームページにはレファレンスサービスの案内があって、専用の問い合わせフォームを用意している所も多いようです。
自分が利用している図書館では、調べてほしい内容や連絡先のほかに、既に自分が調べた内容を書く欄がありました。
こうやって重複した内容を案内することを防いでいるわけですね。
あとは、どれくらいの期間で回答が欲しいかを選択する欄もありました。特に急いでないので、いちばん長い期間を選んで送信しました。
返ってきたレファレンスの回答と感想
依頼してから3週間くらいで返答が。参考になりうる資料として、10冊程度の書籍を案内してもらえました。
回答は単に資料の名前を案内するのではなく、「○○という本の□□ページにこのような記載があります」という形式でした。
案内された本を全て読むのは大変ですが、このように紹介してもらえると、アタリを付けて読むことができるのでとても助かります。
書名だけでは求める情報が書かれているとは分かりにくいものもあり、本の内容まで読んだうえで回答してくれているようです。すごい…。
また、当然といえば当然なのかもしれませんが、紹介された本は全て、問い合わせ先の図書館に所蔵されているものでした。
逆に言うと所蔵してない本については答えようがないわけで、図書館の規模や特色によって、分野ごとの得意・不得意はあるのだろうなと思います。
実際に依頼してみて、「ここまで詳しく回答してくれるのか!」と驚きでした。
こういう専門性を持った方が、大きな図書館だけというわけでなく、地域の図書館にいらっしゃるというのも、失礼ながら知りませんでした。
あまりいろいろお願いするのも図書館の負担が増えるので良くないのかもしれませんが、調べものに困ったら、また利用してみようかと思います。