さまざまな伸縮装置~ジョイントって何?~
こんにちは!クリテック工業の採用広報担当です。
今回は、私たちの扱う製品「橋梁用伸縮装置」の付属品についてご紹介します。
橋梁用伸縮装置とは?
皆さんが日常で歩いている橋は、橋台(躯体)という台の上に橋桁(はしげた)が架けられて作られています。
橋桁は、気温の変化や車が走ったときの振動などの影響で常に動いています。この動きに対処しないと、橋は割れてしまう可能性があります。
そこで、橋桁の動きに追従できる伸縮装置を設置して、橋を守っているのです。
株式会社クリテック工業は、この橋梁用(きょうりょうよう)伸縮装置を開発から施工まで一貫生産体制で行う専業メーカーです。
伸縮装置についてイラスト付きで解説もしています!
伸縮装置は通称「ジョイント」と言います
私たちが扱っている伸縮装置は“つなぎめ”という意味から、ジョイントとも呼ばれます。日本には大小さまざまな橋があり、それぞれの橋の特性に合わせたジョイントが作られています。
ジョイントいろいろ
とてもニッチな製品ですが、皆さんの日常を陰で支えてくれているジョイント。どのような種類のジョイントがあるのか、今回は3つに分類して各種機能や性能についてご紹介します!
【フィンガージョイント】
フィンガージョイントは伸縮量や遊間の大きな橋で採用され、主要な伸縮装置としてあらゆる橋に導入されるものです。
主部材は鋼鉄で製作され、その外見は櫛形あるいは歯型構造となっています。桁の端部に直接取り付けられる機器であり、設置には非常に細かい計算を要します。また特殊な形状を持つことから、取替を行う際の調査は綿密に行われる点もひとつの特徴です。表面から疲労状況が掴めないために定期的な超音波探査を行う必要がありますが、止水性や耐久性に優れ、騒音を抑制するなどユニバーサルな機能を搭載する装置です。
【埋設ジョイント】
埋設ジョイントは、主部材にアスファルトに似た弾性合材を使います。
舗装と連続しているのが特徴であり、走行性や騒音対策において最も優れた伸縮装置です。弾性合材の伸縮性能はさほど高くないために、支承の固定部や伸縮量の小さい橋に使用されます。
繰り返しのたわみや振動に弱いという特性もあるため、伸縮の激しい鋼橋での設置は避けられます。
【その他ジョイント】
フィンガージョイントと埋没ジョイント以外のジョイントは、その他ジョイント”として区分され、それぞれの橋梁に適合する性能や形状の伸縮装置が施工されます。
発注者によってゴムジョイント・製品ジョイント・簡易鋼製ジョイントなど異なった名称を扱っているため、わかりにくいですが、基本的には同等のものを指しています。
ちなみに株式会社クリテック工業で扱う製品は、すべて「その他」に分類されるジョイントです。
実際の施工の様子はこちらからご確認いただけます。クリテック工業の営業になると、伸縮装置について1から勉強をして、入社から半年ほど経てば実際の施工現場に足を運び工事を見届けることができます!
日常生活であまり馴染みのない製品ですが、実は皆さんの生活に密着したインフラ的存在です。この記事で、少しでもクリテック工業の事業内容や伸縮装置について知っていただけたら嬉しいです!
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