【読書感想文】富豪刑事
'22.05.01読了
著 者:筒井康隆
出 版:新潮文庫
honto(丸善ジュンク堂書店)商品ページ:https://honto.jp/netstore/pd-book_00289510.html
――あらすじ――
キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくゆらせた〝富豪刑事〟こと神戸大助が、迷宮入り寸前の五億円強奪事件を、密室殺人事件を、誘拐事件を......次々と解決してゆく。金を湯水のように使って。靴底をすり減らして聞き込みに歩く〝刑事もの〟の常識を逆転し、この世で万能の金の魔力を巧みに使ったさまざまなトリックを構成。SFの鬼才がまったく新しいミステリーに挑戦した傑作。
――――――
GWということで一気読みしました。
購入した時は、アニメ化されTwitter上では賑わっていた記憶があります。
アニメは見ていないのですが、原作が小説なら折角だし読もうと思いました。
刑事ものも結構好きなので、どんな感じになるのかなと思っていたら、しっかり刑事ものでミステリーでした。
富豪というキャラクター性をしっかりと活かしつつ、主題の違う話で、古畑任三郎シリーズのような空気感で読書に対する語りかけを自然に挿入している文体でした。
なかなかにお金がダイナミックに動いていますが、それもそれで爽快感があって良いですね。
赤字にする予定の会社が黒字になったのには笑いました。
四話構成で一話一話は重たくないので、日々の気分転換に読んでも良いのかもしれません。
とても楽しい作品でした。
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