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【レポート】3DCG技術が無くてもアイデア次第で面白いVRコンテンツを作れるってよ!

「VRコンテンツって、作るの難しいの??」
「そもそも3DCG作れないし、そこから難しそう…」

と思われがちですが、実は、難しい3DCG技術が無くても、アイデア次第ですぐにVRコンテンツが作れちゃうのです!

以前の記事「はじめてのAR空間の作り方」で、ほぼ2D技術だけでXRコンテンツを制作した事例をご紹介しましたが、今回は、Unityを使って少しギミックを仕込んで、より楽しめるVRコンテンツを社内エンジニアが制作したのでご紹介します。

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事例①水族館の動画を活用したVR水族館
事例②2Dイラストを活用した4コマ漫画風VR

事例①水族館の動画を活用したVR水族館

VR水族館「Jellyfish dream」

浮遊感が出てて綺麗なVR水族館です。3Dクラゲを動かしているわけではないのに、パーティクルやBGMで幻想的な雰囲気を醸し出しだしています。VRゴーグルを付けてずっとこの世界観に浸っていたくなるような作品です。

https://drive.google.com/file/d/1mKxaxO-BnEfmATFOYc-ye2Oo32aBO0KI/view?usp=share_link

【エンジニアコメント】
この作品は、私が初めて制作したVR作品となります。
制作を始める少し前、ペンギンが見たくて水族館へ行ったのですが、その時に(ペンギンをみるついでに)撮影したクラゲの動画がかなり幻想的に撮れており、何かに活かせないかと考えたのが作品制作のきっかけです。

◆作り方
まずは撮影した動画をSTYLY上に取り込んでみます。
VR空間上、全方位どこをみてもクラゲだらけにしたいので、用意した映像をドーム状に貼り付けて配置します。これはSTYLYstudioの機能としてあらかじめ備わっているので比較的簡単にできました。
クラゲドームの配置だけでもいい感じに雰囲気が出ます。

あとはSTYLY studio上で自由に使用出来るそれっぽい岩とクラゲの3Dモデル、泡のようなパーティクルをクラゲドームの邪魔にならない程度に、あくまで引き立て役として配置し、深い神秘的な海の底を演出しました。
(ディ○ニーシーの海底2万マイルのようなイメージで…)
仕上げに海の底を感じるようなフリー音源のBGMを用意して付け加えれば完成です。

◆工夫してみた点
自然物の3Dモデルは同じ種類のものを使い回しても、モデルを回転させたり少し引き伸ばしたりするだけで印象が大きく変わるので、この手法はVR空間の制作にまだ慣れてない人にもおすすめかもしれません。

制作時の注意点としまして、動画データ自体は容量が大きいため、STYLY上ではどうしても読み込みが遅くなってしまうことがあります。その際は動画データを軽くする為適切なサイズに書き出す必要があります。


事例②2Dイラストを活用した4コマ漫画風VR

4コマ漫画風VRダンジョン「Witch and Penguins」

2D画像を上手く活用した4コマ漫画的な作品です。矢印の指す方向へそのまま直進すれば次のコマへと進むような仕掛けとなっています。
4コマのテンポも起承転結で綺麗におさまっています。どことなく愉快めなキャラクターがペンギンと合わさり暗めの世界でも楽しめてワクワクできます。

【エンジニアコメント】
VR作品の制作に少しずつ慣れてきたので、今回は非日常な雰囲気を作り出すだけではなく、エンターテイメント寄りで楽しい体験が出来る作品を目指しました。
テーマは「VRで読むマンガ」です。

4コマ漫画をベースにしたストーリーとなっており、一部屋全体が1コマとなっています。4コマなので全部で4部屋を通るという流れになります。
今回はカメラワークも設定したため、ある一定の時間が経過すると自動的にカメラが動くようになっています。
音響も前半後半で使い分け、ストーリーの状況に合ったような流れにしています。

◆作り方
今回はSTYLY studioの他に、Unity、blender、CLIP STUDIO PAINTを使用しました。

大まかな制作の流れとしては
①マンガの構想

②CLIP STUDIO PAINTで素材となる絵と吹き出しを描く

③blenderで部屋や家具のモデリング

④unityを使い、今まで制作した素材の配置、アニメーションの設定、ライティング、音響、カメラ移動の設定等々…

STYLY studioにUnityで作成したものをアップロード

★公開

クラゲの時に比べるとやることが大幅に増えましたが、その分完成した際の達成感もだいぶ違います。

今回の作品で設定したカメラワークは、Unityのasset storeで販売されているplaymakerを使用しています。
このplaymaker、実際にコードを書いたりしなくてもいろんなことができる素晴らしい万能ツールです。

以下私が参考にしたplaymakerに関する記事もご紹介します。
【Unity入門】PlayMakerを使った初めてのゲーム作り 概要とインストール
【Unity】ゼロからわかるPlayMaker「超」入門 基礎知識

カメラのアニメーション設定(カメラワークについて)はこちらを参考にしています。
Unity上でカメラが移動するアニメーションをPlayMakerで実装する


みなさまいかがでしたでしょうか?
アイデア次第でいろんな表現ができるのかXRコンテンツの魅力です!
みなさまのXR制作のヒントになれば幸いです。

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