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女性の志望は事務が多いよね!?

先日ある会で、中小企業の経営者が、採用について話されていた時の一言です。

「営業とかで活躍して欲しいんだけど、志望してくる人達は、皆事務志望と言うんだ。残念だ。」

良く聞く話ですし、実際多い光景なのでしょう。



なぜ女性は事務志望が多いのか?と考えてみました。


(1)周りの女性の先輩達がほとんど事務職なので、自分の姿も想像しやすい

日本の企業では、今まで女性は事務職に就いている割合が多いです。ジェンダーの課題でもあります。

だいぶ変わってきたとは言え、まだまだ今働いている女性達は、今のように幅広い職種に女性が就ける率が低かった時代、補助的な業務が相当、女性は事務に向いていると決めつけられた結果、そのキャリアをそのまま進んでいたりします。

女子学生は親兄弟から、事務職にしなさい、あるいは女性は事務職が当然だよと言われていることもあります。

中には「事務職が楽。女の子には楽させてあげたいから」と言うケースもあります。女性は弱い、守ってあげるべき存在だというバイアスが潜んでいそうです。

一方男性には色んな職種のロールモデルが周りにあふれています。応募してきた男性の中には、営業志望の方も一定割合いるでしょう。


(2)志望をそのまま受け取っていいのか?

そういった社会背景を考えると、女性には事務志望が多いから、希望通りの道を用意していくだけでいいのか?と感じます。

自分が本当に事務に向いているかどうかわかっていないまま、事務志望と言っているかもしれません。

採用した後、営業に向きそうな人には、改めて勧めてみることも必要に思います。


女性には活躍して欲しいけれど、本人が望まないんだよねという声は良く聞きます。

自分は女性活躍推進をしたいけれども、当の女性たちが動かない。だから仕方がないと、聞こえます。


現状は、過去の結果を映しています。それをそのまま続けていけばどうなるか?

まずはどういう未来を創りたいかを考えてみるといいのではと思います。

今回で考えると、性別に関わらず、その人に合った職種に就いて活躍できる未来だとします。

ならば、それに向けて自社では何ができるか?自分は何ができるか?

思い込みをちょっとずつ外してみることがスタートかもしれません。



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