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エチオピア・モカ・イルガシェフェG1

【コーヒーと紅茶どちらが好きですか】

紅茶は『マリアージュフレール』のものが好きです。「マルコ・ポーロ」を初めて飲んだとき、ドロップ缶の中のキャンディーを一つ一つ楽しむような軽やかさと甘みと色彩感がもんの凄く美味しくて感動しました。
変な話ですが、自分の中で味を色で表現するのがしっくりきていて、このコーヒーはどんな色…と第一印象がまず「色」です。だからこの「マルコ・ポーロ」を飲んだときは、ミックスジュースみたいになっているのではなくて、きちんと黄色、オレンジ、ピンク、黄緑…と見えたのがとても新鮮で楽しかった。紅茶やコーヒーを「楽しむ」というのはその飲む時間とか雰囲気のことを指すことが多いですが、こればかりは味で楽しむことが出来ました。
ぜひ一度お試しください。

minne モカ

…ではなくて、わたしはこの【エチオピア・モカ・イルガシェフェG1】をお勧めしたいのです。俄然紅茶党紅茶主義紅茶派の方に飲んでいただきたいのがこのモカです。

「モカ」というのは港の名前で、ひと口にモカと言ってもイエメンのものとエチオピアのものがあります。わたしたちクレモナが取り扱っているのがこのエチオピアのモカです。(イエメンのものは取引の裏で多くの人が搾取されたり悲しい思いをしたりしているのでうちでは取り扱っていません。一度飲んだことがありますが、残念ながらとても美味しかった。不味かったらよかったのにと思ったことはこれが最初で最後だ。)
エチオピアはコーヒーのアラビカ種の発祥の地。そしてわたしたちが取り扱っているのはその中でも「アビシニカ種」というコーヒーの原種そのものです。エチオピアではコーヒーセレモニーが村の伝統的な行事としてあり、女性はコーヒーを育て振る舞う、という役割があります。
仕入れによって少しずつ農協が変わったりしますが、基本的にクレモナが入れているのは「コンガ農協」の「G1」です。Gはグレートの意味で、G3まで出回っています。もちろんG1が一番良いものです。
エチオピアの中でコンガ農協がコーヒーの生産を始めたのは1950年代と歴史は浅いですが、農民たちの強力な結びつきによってハイクオリティな生豆を生産しているため、今では欧米からたくさん求められるコーヒーとなっています。
だいたいこういうときって人間、農地を広げたりして収穫量を増やしたくなるところですが、このコンガの人たちは賢く、面積を広げることなく、量よりもコーヒーそのものの質を上げるために尽力されています。

モカ説明

気になる味わいは、というと、専門店で飲むロイヤルミルクティのような美味しさをイメージしてください。茶葉の香りがきちんとして、ミルクの甘みが感じられる。これがお砂糖ミルクなしのストレートで飲んでいただけます!(なので、体にも良いです)

モカトカッピング


コーヒー独特の苦みはあまり感じられないのですが、一杯で十分満足できるというか、何杯もがぶがぶ飲むようなのではなくて、この1杯が宝物…みたいな。
マリアージュの「マルコ・ポーロ」に匹敵できるコーヒーをぜひお楽しみください。

2020年4月24日(金)

ルークカフェ・ローストラボ・クレモナ コーヒー主任焙煎士
ぴかりん

大阪府池田市満寿美町13-7
072-752-7188

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