山田愼

元ゲーム屋(企画系)の行政書士で、専門学校の講師/教員も長いことやってます。事務所の名…

山田愼

元ゲーム屋(企画系)の行政書士で、専門学校の講師/教員も長いことやってます。事務所の名は「行政書士事務所フェローズ(https://www.crefe-law.jp/)」、在名古屋です。

最近の記事

支配者に勝手に怒った話

 田中芳樹さんの人気作「創竜伝」の一巻に、こんな一節がある。登場するのは、「御前」と呼ばれている政財界の黒幕とその側近。黒幕が、側近に対して一通り指示を出した後、唐突な行動に出る。相手の持つグラスの中に、いきなり唾を吐き出すのだ。そして側近は眉一つ動かさず、それを飲み干す。自分の持つ絶対の支配権を確認するための儀式として、まともな人間ならとうてい受け入れられないことを行う御前、そして奴隷的な忠誠心の証として受け入れる側近……そういう両者の立場を表現するシチュエーションだった。

    • 会社に関する、不毛で不幸なミーム

       投資や起業に関する本を読む機会が多い。学生にそういうことを教える立場だからなのだが、まあ自分の楽しみでもある。それに純粋に楽しみばかりでもない。投資はもちろん、起業だってする可能性が全くないわけでもないのだし。  ただ、どうしても気になる点がある。多くの書き手が表明している次の命題だ。   「会社は株主のもの」  だが、これが肯定されるのは、あくまでも文学的な表現としてだろう。ジュリエットがロメオにささやくのと同じような類の言葉だということだ。しかし彼ら投資家(だけでもない

      • 叡逢2年に思うこと

         デジタル界隈で仕事をしていると、「今年はなんちゃら元年!」なんて掛け声をしょっちゅう耳にする。VRやメタバースに見られるように、「いったい元年は何年間続くんだ!」とツッコミを入れたくなるものが多いのだが、ことAIについては違うようだ。2023年、「生成AI」という言葉が流行語大賞でトップ10に入った。ここを元年だとすれば、現在はまだ2年を折り返したところ。それにも関わらず、流行語となった時点からもうずっと先へと進んでいるのだ。  先日、ChatGPTの有料サービスの利用を始

        • ごあいさつ

           “noteという媒体があって、まとまった文章を書いて発表する上では最適。広報目的にも使えるし、マネタイズに活用している人だっている”…そんな話を聞き、ものは試しとばかりに始めてみたところ、驚愕の事実が明らかに。   「もうアカウント作ってあるじゃん!」  すっかり忘れてましたね。  ということで、前の書き込み(といってもたった1本)を削除、新たに書き進めていくことにしました。  ぼくは、名古屋在住の行政書士です。PRのためにSNSでの積極的な展開を志しているところ。ただ、

        支配者に勝手に怒った話