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【キモタラグルメ】大阪のガチ中華に突撃してきた

全国14億人のガチ中華ファンの皆さん、おはようございます。

本ブログでは、本格的な中華料理、いわゆる「ガチ中華」について幾度と無く取り上げてきた。
名古屋の怪しい麻辣湯の店訪問に始まり、中華食品買い漁り、東京ガチ中華旅と、日本国内でできそうなガチ中華奇行活動は終わりを迎えたように思える。
しかし、まだガチ中華を目的に訪問していない都市がある。それが日本三大都市の一つ、大阪である。
名古屋、東京と日本三大都市2つでガチ中華を訪問しているのに大阪は未踏となると、自然訪問するべき義務が生じてくるものである。
というわけで、今回は大阪のガチ中華を探し出して訪問してきたので、その記録を残していきたい。

そもそも大阪にガチ中華の店なんてあるのかという疑問が湧いてくるのだが、これは私にも分からなかった。
池袋をはじめとした東京のガチ中華についてはSNSで聞き馴染みがあったし、名古屋についても、今住んでいる地元ということもあって探索の結果かなりの数のガチ中華が存在することを知っている。
しかし、大阪については、自分の中で全く情報がないのだ。
もともと、大阪といえばたこ焼きやお好み焼きなど、元々美味しいものが根付いている土地なので、本格的な中華料理なんか食わなくても美味しいものがたくさんある。それゆえガチ中華がさかんとは言えないのではないかという私の見立てもある。
東京ガチ中華旅の際にお世話になった有志のブログを見てみたりもしたのだが、大阪で取り上げられている店は見られない。

大阪のガチ中華、本当に存在するのか?

ひとまず私は、「大阪 ガチ中華」で検索をかけてみる。すると意外にも、検索結果に大阪の中華料理が紹介されていた。
結局「大阪 ガチ中華」で調べて一番上に出てきたサイトから良さげな店に行くという、ネット初心者みたいなやり方で見つけてきた店に行くことと相成った。

pm6:00。大阪 長堀橋。
今回訪問するのは、大阪ミナミの繁華街、日本橋にほど近い店であり、日本橋駅からでも歩いていける距離にある。
今回は、中国人を母に持つ友人との訪問である。彼は幼い頃には当然何度か本土へ渡航したこともあり、向こうで出された本物の中華料理を口にしたこともあるのだが、ガチ中華という料理の種別に全く興味がなく、今回も私に無理やり連れて行かされているという体であった。
それゆえ、雷雨の中店まで歩く道中「ガチ中華ってなんやねん、ガチもニセも同じ中華料理やろ」「あのすき家って店うまそうじゃね?」などと文句を垂れる彼の襟を掴んで店まで向かうこととなった。

Googleマップの案内で大通りを折れて目的の店が並ぶ通りを歩いていると、その通り一帯にハングル文字が並ぶ韓国料理屋が目立ち始め、その中に、ポツポツとガチ中華っぽい店が並んでいる。ほとんどの店が韓国料理屋を主体としたアジア系料理屋で、日本人が営んでいそうな店は見当たらない、何やら怪しい雰囲気だ。

中には何の店か分からないものもあった

そんな普通の日本人はあまり足を踏み入れそうにない通りをしばらく進むと、目的の店に到着した。

情報量が多すぎる。

看板の複雑な「ビャン(文字変換候補なし)」の漢字、ランタン、兵馬俑?...
どこから突っ込めば良いのか分からない。
友人もこのクセの強すぎる外見に戦々恐々としたとみえ、「お前先入れ」と私の背中をぐいと押して入店することとなった。

店内はクセの強い外観に反してとてもきれいで、中国人らしい奇抜な内装ではなく、落ち着いた雰囲気の店である。
早速店員から渡されたメニューを見て注文を決めようとしたのだが、このメニューの種類がとんでもなく多い。

こんなページが10ページぐらい続く

数えてはないが、恐らく100種類近い料理が提供されていそうである。
さすがの私もここまで多いと何を食べて良いか分からず、メニューを何度か見返してしまう。
その料理の写真は一枚一枚全て美味しそうで、100種類全部注文したいぐらいであった。結局、豚足か角煮が食べたいという友人のリクエストから豚足と角煮ラーメン、店名にもなっているビャンビャン麺とドリンクのビールを注文することにした。
注文するのに10分弱ぐらいかかってしまうとは思わなかったが、先に来たビールを呷りながら待っていると、はじめに豚足がやってきた。

脂の乗った見た目がとてもうまそう。
早速かぶりついてみると、もうマズいわけがない幸せな味が口内になだれ込んでくる。
プルプルの身からは絶えずジューシーな肉の味が出てきて、本能に訴えかける旨さが口に広がった。ひとつ残念だったのは、骨が多く可食部が若干少なかった点だったが、その肉を頬張りながらビールを流し込むと、その2つのあまりの相性の良さに脳内でドーパミンの大爆発が起きていた。

「懐かしい味がする...」

顔を挙げると、友人がしみじみと豚足を頬張っている。
日本のガチ中華を初めて食べての感想が美味いでもマズいでもなく懐かしいと言うのに思わず笑ってしまったが、幼いながらに食べた本国での味にかなり近かったらしい。
しかし、1発目からとんでもなく美味いものが来たことにより期待値が爆上がりしてしまった。

豚足を食べてしばらくすると、今度はメインディッシュの麺2つがやってきた。
私はビャンビャン麺、友人は角煮ラーメンをそれぞれ食べる。

角煮ラーメン
ビャンビャン麺

はじめは器がデカ過ぎて量が少なく見えたが、食べてみるとなかなかの量である。
ビャンビャン麺は、この平たい麺がとんでもなく長く、どこに入ってたんだというほど果てしない麺が数メートルはあるんじゃないかというほど連なる。そんな麺を啜ってみると、これまた味のしっかりついた美味しい味が広がる。
更に、麺の下には二郎ラーメンのようなキャベツともやしを合わせた野菜が盛られている。スープが醤油ベースなのか、それらの野菜はもはや二郎のヤサイの味とあまり変わらないように感じた。
また、具として鎮座している豚肉も、二郎の豚に八角を加えたような味である。

...ん?これってもしかして中華版二郎ラーメンじゃないの?
太い麺、キャベツともやしで構成されたヤサイ、八角香る豚肉。
もう二郎要素しかない!つまりビャンビャン麺は中華版二郎ラーメンや!!

...

...大阪人にどつかれそうな面白くないボケをかましてしまった。
あくまでも、ビャンビャン麺はヤサイ以外に二郎要素はなく、ビャンビャン麺というガチ中華とひとつとして舌を楽しませてくれた。

さて、この豚足とラーメンのほか、羊肉の串焼き、手羽先の串焼き、チャーハン、小籠包と店員さんのオススメと個人的に気になったものを厳選して食べていたが、どれもこれも筆舌し難いぐらいに美味く、東京名古屋に勝るとも劣らないクオリティーの料理であった。また、あまりガチ過ぎず、日本人でも美味しく食べられるよう工夫された味なのがまた良かった。
友人も、うまいでもまずいでもなく、「なんか分からんけど懐かしい」としきりに連呼しており、幼い頃の記憶が蘇ったようである。

腹も膨れたところでお会計をしてみたところ、6品+ビールで1人3000円強。一品ずつのとんでもない量を考えると、めちゃくちゃコスパが良い。

こうして、とにかく美味しい大阪のガチ中華の店を後にした私達は、大満足で日本橋の繁華街に消えていった。

初挑戦となる大阪のガチ中華。大阪という街の特性上、あまりガチ中華の店が密集した場所というものがないため、「このエリアに行けばガチ中華が食える!」というのが無いのが玉に瑕ではあるものの、各店舗の味はふつうの日本人でも美味しいと思える味だろう。最も、その店に入るまでなかなか勇気がいりそうだが。

以上。

おおきに〜〜

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