未経験のあなたへ WEBディレクター・プロデューサーに必要なこと ―いま、育成の現場から―
塚野 雅人
インハウス、医療系、電通グループなどの広告代理店にてイベント、紙、デジタル、SNSの業務に従事。デジタルでは戦略立案、企画、WEB制作、運用に携わり現在に至る。
インストラクターとしてクリエイターの新人育成にも従事。
ディレクター・プロデューサーという仕事について
どんな職種でも「知識」や「スキル」を習得すること、それは当たり前ですが、今や、クライアントもその「知識」や「スキル」を持たれています。
プロの我々ディレクター・プロデューサーはそれらを用い、いかに課題の本質を発見し、クライアントの期待以上の解決策を具現化するか。それに尽きます。
そのためには、人のネットワークが重要です。どんなノウハウを持っていても、情報が集まらなければ二歩も三歩も遅れる。ディレクター・プロデューサーは、クライアント、パートナー、チームと信頼できる関係性を結べるかに成功のカギがあります。
すべての人に認められ、すべての人と太い関係が結べるわけではありません。だれとどんな関係を結べるか。結ぶ必要があるのか。それを毎日意識して仕事に臨むことがディレクターやプロデューサーにとって大事な要素だということは間違いありません。
友達作りなんですよ。どこまで行っても。
クリーク・アンド・リバー社のOJTについて
我々はクライアント先に常駐して業務をすることがほとんどです。物理的にいきなり常駐はしませんが、クライアントの近くにいる専門職といわれる制作のプロたちが、実際の業務でOJTを行っていくことに特色があります。
クリークには色々な得意分野をもったディレクターやプロデューサーがいます。クライアントの業務に合わせ、チーム編成がなされており、1人から複数の人が常駐している大規模な常駐先までさまざま。
適性を見て、どこかに配属されるのですが、なにせプロ集団。ノウハウの確かさはもちろん、「背中見て覚えろ!」的は昭和な感じの方は一切いません。(笑)
どこに課題があって、なんのために今これをやる必要があるのかを伝えながら、業務を任せていきます。習得スピードと特性に合わせ徐々に任せる領域を広げていきます。
さらには、色々な立場の人が1on1で悩みを聞き、業務に反映、サポートするところも我々の会社の特長ですね。
インストラクターとして意識していること
メンバーの特性から、どちらに芽が伸びていきそうか。どちらのほうに伸びるべきかを常に考え、キャリア形成についてメンバーからの話に耳を傾けながら業務に臨んでもらうことを意識しています。
日々の業務でのつまづき、悩みからもそのメンバーの新しい気付きや発見がうまれることもしばしば。自分も同じですが、人の意識は常日頃、一刻一刻と変わっていきます。業務上発生する悩みや焦りもしかり。その変化をできるだけタイムリーにキャッチし、メンバーと一緒に目線を上げたり、近づいたりすること。そのことで安心して業務に前向きに取り組んでもらえるようにしています。
もちろん、クライアント先なので日々の業務も大事ですが、私はどちらかというと、メンバーの価値、意欲を高め、結果クライアントのためになることを目指しています。
ディレクター・プロデューサーを目指す方に一言
昨今、デジタルやWEBの垣根がなくなり、ディレクターやプロデューサーといわれる職種でも幅広い知識が求められています。WEBのみを生業とするだけでは、なかなか差別化できません。決め手は自分が誰にも負けない「好き」があることです。
得手不得手はつきもの。自分の「好き」を伸ばし、磨きをかけ、かつ知らない分野の話が来ても対応できるよう、知識の幅を広げておくこと。楽しみながらアンテナ張りをする。
速度が増し、多様性が進んでいるデジタル分野において、どちらにアンテナを張るのかも非常に重要です。「好き」の周辺から徐々にアンテナを広げ、思ってもみない人や情報との出会いを楽しむことが出来、仕事ができたら、自分のネットワークやノウハウで社会を変えるようなことも不可能ではないと思います!
創造力で世界を変えよう。
デジタルの領域から社会課題を解決する
プロデューサー人材育成プロジェクト、発進。