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【対談】未経験からクリエイティブ職に就くこと《後編》


「そもそも未経験なんだけど、どうしたらクリエイティブ職になれるの?」といった声はよく聞きます。とはいってもクリエイティブ職で活躍するには様々なキャリアパスがあります。
今回はクリーク・アンド・リバー社のディレクターの水津さんのケースをベースにエージェントの前迫さんとお話をしてもらいました。

前編はこちら

未経験だからって知ったかぶりしない

水津:でも、未経験でも立ち回り方だったりとか、考え方を日々ブラッシュアップしていくことってできるし、大変でも逆にそれができればある程度は何とかなるっていう、経験として分かったかな。

あと、未経験から入ったとしても、私経験者ですみたいな顔して入るんじゃなくて、未経験なんですけどってスタンスで入っていいと思っていて。ディレクター、つまり自分のポジションって、真ん中で制作進行する立場なんで、制作チームが周りにいっぱいますと。そうなったときに、自分ができる特別なスキルって今はない状態だから、むしろ周りに頼るスタンスみたいなのが結構重要かなと思っていて、知ったかぶりをしてもマジでしょうがないと思うんですよね。

自分では理解したつもりでも、間違っていた情報を正しいと解釈してしまって、制作側に依頼してしまうケースもあったりしますし、自分がどの部分を理解していないのかみたいなことを理解することが大事かと思いますので、「勉強不足ですみませんが」とか、「知識不足ですみません」と言えることが大事かなと思いますね。
分からないことをきちんと伝えられれば、分かる人の協力を得られるし、チームとして円滑にプロジェクトを進められるんじゃないかな。

前迫:うんうん。

活躍してる人ってどんな人?

水津:実際、前迫さん、どうですかね?
僕みたいな人間が前迫さんのスタッフとかでもいると思うんですけど、僕に限らずというか。実際、転職してきた人たち、未経験で働いている人っていっぱいいると思うんですけど、どういう人がいて、どういう人が活躍できてるのかなって、印象というか、聞きたいですね。

前迫:活躍している人というか、それぞれコミュニケーションのスタイルは違っていて、いろんなタイプの人がいるなと思っていて。
DTPオペレーターから接客業へ転職して、そのあと代理店に入って、今めちゃめちゃ活躍している人がいるんだけど、その人は結構おっちょこちょいというか、忘れ物もするんですけど、それが「すみません!忘れてました!」って感じで愛嬌があるから許されちゃうんだよね。
もともとイベント制作会社でイベントスタッフやってましたみたいな人とか、その人はまじめで結構熱い気持ちを持っている人なんですけど、そういう人も成功していたり、新卒で入ったしっかりしてますってタイプでも活躍したりしてる。
共通しているのは当たりが柔らかい人、手広くいろいろこなせる人が結構成功している印象かな。

意外な事実なんだけど、本人達に聞くと、自分のことをコミュ力が低いと思ってる。そんな高くないと思ってる人達が多い。謙虚なのかな。
「周りにしゃべれる人いっぱいいるし」「私プレゼントか全然下手だし」すごい言うんだけど、そこがコミュニケ―ション能力じゃないと思うんだよね。

水津:そういう人たちって、何かを人を伝えるときに、こうやって言えば伝わるだろうとか決めつけていない、自分はプレゼンが上手いとか思っていない、そういう人たちって、準備をするし、伝え方の工夫もするじゃない。

前迫:確かに、確かに。

水津:こういった方がコンパクトで分かりやすいだろうとか、こういったらわかってもらえるだろうとか、こういったら企画が通りやすいだろうとか、そういう術をちゃんと模索してるんじゃないかな。それを意識的にやっているかわからないけど。

前迫:なるほど。そうだね。
あと、笑顔でいれる人。世の中、全員が全員、相性がいいわけじゃないし、やり取りする中で苦手な人、雰囲気が悪くなる人もいるんだけど、そう人たちからも嫌われない、その3人の共通点として、気難しい人と話してても笑ってることが多いと感じる

水津:そういうスキルというか、そういう人が結局は活躍しているから、特別な制作経験・スキルとか必要ないんじゃないかってこと?

制作スキルは経験とともに身につくもの

前迫:そうだね。
あと、コミュ力高くないとダメなんでしょって思ってる人も多いんだけど、コミュ力を判断するのは自分じゃなくて周りだから。自分が低いと思ってても実は高いことがあるから、チャレンジして欲しいですね。一度面接に来て欲しいです。

水津:専門職の知識はやってればなんとかなる。
大きくいってしまえば、制作進行とかディレクションの動きって、基本的には「こういうことね」って、案件を重ねるごとに身につくので。
いろんな種類の案件を経験する事で、対応力というか、ケース・バイ・ケースの動き方もついてくるので。

活躍している人、粘り強く頑張っている人っていうのは、分からないことを素直に分からないといえるとか、ホウ・レン・ソウとかになっちゃいますけど、自分が今やっている仕事のステータス、こんなことが起こってます、こんなことが上手くいってませんとか、具体的になアドバイスを求めるときにも、こうしたほうがいいじゃないって具体的なアドバイスをもらえるような質問の仕方をするとか、そういったところが上手いんじゃないかなって思いますね。仕事の進め方の上手い人の特徴かな。
なので、挑戦したい人は専門的な知識・経験に負い目を感じないで欲しいですね。

最後に

未経験から専門職に就いた水津さん、多くの専門職の方と接している前迫さんに話を伺いました。誰しも初めは未経験ですので、クリエイティブに興味のある方、チャレンジしたい方は、是非、応募してもらいたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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