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「インバウンドマーケティング」を読んで
お世話になっております、漫画家の根田啓史です。
月一読書の時間です。
フリーランスとして、漫画家として、役に立つ本を要約して月一で紹介しています。
……とかいって、全然紹介してなかったの本当にすみません。
でもクリエイターズマガジンでマネージャー的な人を一人お願いしましたので、今後はちゃんと定期更新できるようになる…はず!!!
※こちらあくまで自分が本を読んでの解釈・感想がベースなので、必ずしも著者の意図と合致しているわけではない可能性があることをご了承ください
さて、
今回取り上げる本は、
「インバウンドマーケティング」高広伯彦 著
です。
高広氏はマーケティングのプロのひとで、
博報堂→電通→google→スケダチ(https://www.sukedachi.jp/index.html)
でインターネット黎明期から、マーケティングに関する仕事をずっとやってらっしゃいます。
フリーランスで活動していると、作品を売るフェーズも自分でやんないとなわけですが、「作品を売る」のって大変ですよね…。
いっぱい告知したら嫌がられるんじゃないかとか、そもそもどうすれば読者に作品を買ってもらえるのかとか、そういう悩み持っているひとは多いんじゃないかと思っています。
それを解決する基礎を学ぶのにめっちゃいい本だと思っていますので、ぜひ皆さんも読んでみてください!
もう少し具体的にひも解いて、この本で良いなと思ったところを紹介していきます。
インバウンドマーケティングとは何か??
歴史的なことはあんまよく分かんないのですが、この本が出たのが2013年なので、その頃にはあった概念だと思われます。
inbound
〔航空機・列車・船などが〕入ってくる、到着する、入庫の、帰航の、本国行きの
なので、一言で言うと、
(商品提供側だけでなく)お客さん自身にも入ってきて(動いて)もらうかたちでの市場形成手法、みたいな感じでしょうか。
よく観光産業で使われる、外国人による国内消費の意味でのインバウンドとはちょっとニュアンスが違うと思うので、そこは注意してください。
Hunter(狩猟)からHarvester(収穫)へ
この本に書かれているキーワードです。
これ、インバウンドマーケティングを考えるうえでとても大事な感覚だと思いますので、この言葉を覚えて活動すると、
施策の優先度ぎめや、より効果のある施策のアイディア出しに一役買うと思います。
それまでの広告は狩猟的、
つまりターゲット層に狙いをつけて広告をぶつけることで買ってもらう、みたいな発想が強かったのですが、
これからの広告は農耕的、
つまり広告施策を通してユーザーを育てていくことで、結果的に買ってもらう、みたいな考え方でやっていくべきでは?ということです。
広告に嫌気がさしている賢いユーザーたち
どうして広告の考え方を変えていく必要があるのか??
それはシンプルに人々が情報にうんざりしているからです。
めちゃくちゃピンと来た人いっぱいいると思うのですが、インターネットはあまりにも広く、そして情報にあふれています。
どこにでも行ける自由な場所にいる人を拘束して、強制的に「これ見て!!!」って広告打つと、逆に嫌悪感を抱かれてしまうことすらあります。。。
もう、自分の見たい情報を見るのでお腹いっぱいで、見たくない情報を目にする時間は一秒だって減らしたい、それがインターネットにいる人たちの感覚で、
たとえばYouTubeもX(Twitter)もプレミアム会員になって月額料金払うことで、広告表示を無くしたりしています。
人によっては「広告は金払ってでも消したいもの」なんですよね。
そんな世界観で、昔と同じように全方位的絨毯爆撃みたいな雑な広告を打っていてはいけない気がするのは一瞬で分かります…。
「見つけられる」マーケティングを考える
人々は広告を見たくない、ということは分かりました。
でも知らない限り買うことはできないので、何らかの方法で知ってもらう必要があります。
これはジレンマですね…。
ではどうやって届けたらいいのか??
発想を変えることがポイントになります。「届ける」のではなく「見つけてもらう」んです。
TVCM全盛の時代、人々は自分で調べるのが大変でした。
たとえば「洗剤を買いたい」と思ってもどの洗剤がいいのか、そもそもどういう切り口で何を比べればいいかすら分からない場合すらあります。
薬局に出向いて全種類買って、条件揃えて比べて一番自分の好みのものを選ぶ、なんてめんどくさいことやってた人いますか?
え?生まれてない?
そういう人もこの記事読んでるかもしれません、、、でもそういう時代があったんですよね。
でも、
インターネットで気軽に検索できるようになった時代では、ライフハックインフルエンサーとかが、膨大なコストをかけてそれらを色んな切り口で比べたりしてくれています。
我々はそれを見てどれを買うかを決められるわけです。
現代でよくみられる現象ですが、薬局とか家電量販店に行って、実際の商品見ながらネットで検索してどれ買うか考える人いますよね(そのままネットで買っちゃったり…涙)。
でも、注目するべきなのはそこです。
つまり、
「洗剤が欲しいと感じる」
「どの洗剤が良いか調べる」
そういうユーザーが主体の動きに、インバウンドマーケティングにおける広告の機会が存在しています。
しかも、有用な情報をくれた相手に対しては、いいねや拡散をしたりしますよね?
そういうポイントを発見して抑えて、情報を喜んでもらい、買ってもらう、継続的に選んでもらい、そしてシェアしてもらう、そういう考え方をしていきましょう。
大事なのは「マーケター側ではなく、人々のタイムライン(時間軸)に合わせたマーケティングを行う」こと、
また、「マーケティングを好かれるものにする」ことです。
![](https://assets.st-note.com/img/1705652813364-ojU6WiFcyC.jpg?width=1200)
ユーザーと直接つながれる時代
最近とても多くなってきていますが、
商品を買ったりするときに、LINEの友だち登録やメルマガ配信ができることがありますよね。
ダイレクトマーケティングと言われたりしていますが、これもインバウンドマーケティングの概念の中に含まれている一つだと思います。
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