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教えて!ファシリテーターvol.17「若手とのコミュニケーション」その2


はじめに

この連載ではファシリテーターとして、企業や行政の会議や議論の場をまとめ成果に結びつけてきた渋谷健さんに、会議初心者でも取り入れやすい「ファシリテーション」のテクニックや、「会議における疑問・質問」をお聞きする「初心者向けファシリテーション」をお届けしています。


ベテラン(年長者)発信のコミュニケーション


教えて!さん: 渋谷さん、前回に引き続き「異世代とのコミュニケーション」についてお話いただけますか?
前回は「若手にとってのベテラン」と「ベテランにとっての若手」に分けて分析をしてもらいました。今回は「ベテラン(年長者)が若手とコミュニケーションをとるには?」というテーマで、実践的なアドバイスをお願いします!

渋谷さん: はい、では早速始めましょう。まず、ベテランの方におすすめしたいのは「教えてもらう」という姿勢です。ベテランの皆さんは当然、知識や経験が豊富ですが、それを一旦脇に置いて、「これ、どうやってやるの?」「この話題、興味があるんだ。詳しかったら教えてもらえないかな?」といった感じで、若手に質問してみましょう。

教えて!さん: なるほど、自分から素直に聞くのがポイントですね。でも、どうやって聞けばうまくいくんでしょうか?

渋谷さん: コツは、「WHY」ではなくて「HOW」を使うことです。「どうやってやるの?」「どうやって勉強したの?」みたいに聞くと、相手も答えやすくなりますよ。
逆に「なぜ?」と聞かれると、問い詰められている感じがしてしまうことがあるので注意が必要です。「なんで?」「なんで?」って繰り返されると、ちょっと答えづらくなりますよね?

教えて!さん: わかります!特に年上の方からなぜを繰り返されると焦ります……。
とうことは、「どうしてやろうと思ったの?」と動機を聞くよりも、「どうやったの?」など具体的な方法を聞く方が会話がスムーズに進みそうですね。

渋谷さん: その通りです!相手が答えやすい質問をすることも大切ですね。そして、話を最後までしっかり聞いて、途中で勝手に結論を出さないことも重要です。「この人、ちゃんと聞いてくれるんだな」って思ってもらえると、信頼関係も築きやすくなります。話を遮ったり、勝手に結論を出されると、余計あプレッシャーを与えてしまうので気を付けてください。

教えて!さん: 自分から質問して、相手の話をちゃんと聞く。それだけで、コミュニケーションがかなり良くなるんですね。意外と基本的なことだけど、実践できていない人も多いかも。

渋谷さん: そうなんです!次回は、この方法を上手に実践している職業の人たちを紹介します。ぜひお楽しみに!

教えて!さん: 次回も楽しみにしています!渋谷さん、今日もありがとうございました。


まとめ

  • 自分から質問する: 「どうやってやるの?」って感じで、若手に質問してみると自然に会話が進む。

  • WHYよりHOWを使う: 「なぜ?」じゃなくて「どうやって?」って聞くことで、相手が話しやすくなる。

  • 話をちゃんと最後まで聞く: 自分の解釈を押し付けずに、相手の話をしっかり聞くことで信頼を得る。

次回は、こうしたスキルを日常で活かしている人たちのお話をお届けしますので、お楽しみに!


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