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視座をリセットする

分子人類学という、人類学に分子生物学の視点を入れたものの話を眺めながら、ふむふむと面白い想像が膨らむ。
ここ150年ほどの蓄積と科学技術の進歩とでもいうか・・それを活用して800万年前のサヘラントロプスから我々ホモ・サピエンスまでを解析していく、なんともワクワクの止まらない領域である。

2000年以前と以降2020年代でのミトコンドリアDNAしかわからなかった時代と核ゲノム解析ができる時代で大きく進展したことで、今までの定石(僕らが教わってきたあらゆる教科書掲載情報)が大きく崩れてきている模様。
ホモ・ハイデルベルゲンシスからデニソワ・ネアンデルタール・ホモ・サピエンスに分かれたそこで、ホモ・サピエンスとは違うものだと言われ続けていたものの、デニソワ人のDNAがパプアニューギニア人に継承されていることがわかったり、ネアンデルタール人のDNAが2-3%我々に継承されているなど・・考えてもみれば当たり前だと思う話だし、想像でその類の話をとある人との対話で話していたが、実際そうだということになって、なんかまあ僕の感覚が間違っていなかったと思う以上に更なる先に我々がまだ全く知ることがないところに何が見えてくるかに大いなる興味が湧きます。
縄文人が中世くらいまで居たということもほぼほぼ事実としてわかっているようで、地域ごとのあらゆるタイプの人が居たなんて光景も自ずと我々の常識外の多様が見られるわけです。
そういう今で言えば全く異なる人々が同じ時代に交差・交流していたというのは、とてつもなく面白いし、そういえば言語学における日本列島に方言では語ることのできない全く通じないレベルの方言がいろいろ混在していたという見立ても、この前提によって腑に落ちるわけです。
ふと、この日本列島と言われる今の区分とは違う大陸があったわけで、氷河期にロシアと北海道は陸続きであったことや、台湾あたりから日本に船で来たと言ってた説が、いやいや実は沖縄あたりと陸続きだったなんてことになれば、国の研究でお手製の木船を掘って超絶大変だなんて言ってたあればなんだった?みたいな間抜けが起こる。いやそれ自体は創造的に過去を考えて今ある我々の視点でやっただけのことなのだが・・ここでも我々の視座がここ1世紀ちょっとの明治以降の考え方でしかものを見れなくなっているとてつもなく貧相な思考を疑うべきなのだとはっきりとわかる。
何れにせよ、とんでもなく面白すぎてここもまた眠れぬ夜を過ごせる壮大な探索が待っている。(僕的には😂)
今日は朝からなんか雪。降るという予報はなかった筈だが、積もりはしないだろうが気温はぐっと低い。先日の23℃から比べれば20℃を超える温度差。まあ歓迎はしないな・・

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