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どこで痛いと感じているのかに気づく

左膝のお皿を骨折するという大怪我をした話の続きです。

骨折の経験により、骨折した方の辛さ、大変さもわかり、労る気持ち、思いやる気持ちが増しました。そして骨折すること以上にその後のリハビリでもまた気づきがありました。続きです。。。

太腿から足首まで真っ直ぐなギプスで固定された左脚ですが、6週間で外すことになりました。

どんなに細くなっているのだろうかと、ちょっとドキドキしながらギプスを外した脚を見てみると・・・・

思ったほど細くない。

いや、筋肉は落ちて、これは脂肪が残ったのか???

そんなガッカリも束の間。

先生から、

「膝のお皿は完全にくっついていないのだけれど、
 ギプスを外して、リハビリを始めますよ。」

「先生、くっついていないのに立つ練習するんですか?
 怖すぎます!」

そのような不安な私に先生は、

「完全にくっつく前からリハビリを始めることで、
 身体は必要としていることを理解し、
 治癒力が上がるんですよ。」

なるほど。身体っておもしろい。
必要とされると頑張るって、
心だけでなく、身体もなんだ・・・。

いざ骨折した左足で立とうとすると
左足を床につけられない。
左足で立てない。

「先生、痛くて立てないです。」

まるでアルプスの少女ハイジのクララのように。

ここを先生はゆっくり丁寧に寄り添ってくれました。

すごく時間をかけて。

けれど、頭の中では、

「だって、膝のお皿まだくっついていないのでしょう。
 まだ折れているのでしょう。
 ぐにゃっとしたらどうしよう。」

いろんな恐怖の妄想が膨らむわけです。

パニックになっている私。
それに寄り添ってくれる先生。

長い時間をかけて
立つことができたとき、
不思議と目の前の景色が変わるかのように
明るい光を感じました。

おお。
立てる!



ここまでが当時の私です。

今ならばわかる。
当時の私にこう伝えたい。


「わかるよ。
 今までガッチリ固定されていて
 安心していたのに
 立って言われたってねぇ。
 深呼吸しようか。
 ふうぅ〜。
 あなたにきいてみて。
 本当に痛い?
 それとも怖い?」

「痛いと感じるのは足?」

「大丈夫」


私は思い出した。
転んで痛かったけれど
そのまま歩いて家に帰っていた。
それも階段上っていた。
あれあれ?脚がガクガクすると
疑問に思いながら。

ジンジン晴れてきたから病院に行った。

先生から骨折と言われてから
痛いと思うようになっていた。

自分で勝手に痛みを作っていたわけです。

痛いというストーリー。

今まで頭でわかっていたこと

やはり頭でわかっていただけ。

実際に体験してみて

やっとわかる。

私、わかるからもっと寄り添える。

そのためにこんな痛い思い

いや、痛いと思っているのは頭で

怖いと思っているのも頭で

それもまだ起きていないことに対して

過去の経験を呼び戻し

怖いを増幅させているのは

自分自身。


必要以上に恐れない。

必要以上に怖がらない。

必要以上に痛いと思わない。


ありのままを見る。

ありのままを感じる。

学び多き骨折。

でも、もうこんなに大変な骨折はもういい〜。

なのに・・・またやってしまった・・・。
その話もまたの機会に。


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