流れ星

空を滑るあの一瞬の一筋に

願いを3回唱えて星に託す

そんなおまじないを

幼い頃に聞いた時から

そんな事出来るはずがないと思っていた

けれど出来ない事を必死にやる人のところに

願いの成就は訪れる

あの一瞬に願いを詰めるのは

それを叶えるために必要な

強い想いの重要性を説いていたのかもしれない

そんなことを思いながらも

星のあまり見えないこの空の下で

偶然捉えた流れ星に僕がとっさに託せた願いは

取るに足らないくだらないものばかりになった

結局のところこんなものかと呆ける僕に

駆ける流れ星は別れを告げて

彼方の空へと消えていってしまった