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Leica M4-2にNDフィルターを装着してみた感想と使い方について|Leicaに恋して。

さて、今回のテーマは、フィルムカメラにおける「NDフィルターの使い方」。
特に、私が愛用しているLeica M4-2に装着したNDフィルターについて、使い勝手やコツをお伝えします。

詳しくは動画でも解説しているので、こちらも合わせてチェックしてみてください。

フィルムカメラを使っていると、光のコントロールがデジタルほど自由にできないことがありますよね。

そんな時に頼れるのが「NDフィルター」。

実際に使い始めるとその効果に驚かされます。
では、さっそく本題に入っていきましょう。

NDフィルターってどんなもの?

まず、NDフィルターって何かというと、簡単に言えばカメラの「サングラス」のようなものです。
強い光を和らげてくれるので、晴れた日の撮影でもシャッタースピードを遅くしたり、開放F値で美しいボケを作りたいときに大活躍。

私は今回、ND2からND400まで調整できる可変式NDフィルターを使用しています。

この可変式、段階的に暗くできるので、シーンに合わせて微調整が可能です。
例えば、ND2はほぼフィルターなしの状態に近く、ND400までいくとかなり暗くなります。
これを知っておくと、日中の撮影でもレンズを解放にしても自然な露出が保てるというわけ。

撮影時に光を抑えたいけれど、カメラの設定だけでは難しい、(特にフィルムカメラは最速のシャッタースピードが1/1000とか)そんな時にこの可変式フィルターが役に立つというわけです。

意外と手頃な価格で手に入るので、気軽にフィルムカメラでも使えます。

曇りの日の昼間にズミルックスの解放f1.4で撮影

Leica M4-2でのNDフィルター活用法

さて、私が使っているLeica M4-2には露出計が内蔵されていないので、まずスマホアプリで露出を確認します。
私は基本的にはISO200のフィルムを使うことが多いです。
なので、アプリの設定もISO200にします。
あとは撮りたい被写体にカメラを向けたら自動で適正露出を表示してくれます。
絞りからシャッタースピードを選んでも良いし、シャッタースピードから絞りをチェックしてもOK.

例えば、晴れた日だとシャッタースピード1000なら絞りはF8〜F11ぐらいが目安になります。
ここで「もっと絞りを開けたい」と思うと、NDフィルターが活躍します。

例えば、絞りをF2まで開けたいとしましょう。

でも、F2にすると光が多すぎて白飛びしてしまう可能性がありますよね。
そこでNDフィルターを使って、光を抑えます。
そうすることで、日中でも背景を美しくぼかしたり、柔らかい写真を撮ることができるわけです。

この時の計算としては、F8-F5.6-F4-F2.8-F2となるので、NDフィルターで4段暗くすれば、適正露出になるというわけです。
さらにシャッタースピードを1/1000から1/250まで下げて、合計6段下げたNDフィルターで撮影した写真がこちら。

Leica M4-2のようにクラシックなフィルムカメラだと、こうした露出の調整が一手間かかるものの、その過程が楽しかったりします。

頭で計算しながら撮ることで、シャッターを切る一瞬の重みが増す気がしますし、なにより露出設定の基本が楽しみながら身につきます。

撮影の幅を広げるNDフィルターの魅力

また、NDフィルターはただ光を抑えるだけではありません。
たとえば、シャッタースピードを意図的に遅くして、動きのあるシーンをぼかして撮影することもできます。
人混みや川の流れを撮る際に、この「ブレ」が風景に動きを与え、静と動が共存する一枚を作り出してくれるんです。

Leica M4-2/小西六5cm


NDフィルターはどんなシーンでも一歩踏み込んだ表現を可能にしてくれる魔法の道具です。
もし、フィルムカメラの撮影に挑戦している方や、さらにクリエイティブな写真を撮りたい方には、このNDフィルターを使ってみるのがおすすめ。

可変式だけでなく、ND固定のものもあるので、フィルターの種類を確認できるので、自分に合ったものを選んでみてください。
レンズサイズを確認するのを忘れずに!

実際に使ってみた感想

実際にNDフィルターを使ってみると、まず驚くのはその操作性の簡単さです。
特に、私が使っている可変式は、シーンに合わせて微調整できるので、撮影の幅が広がりました。
また、背景のボケを強調したいときには、F値を大きく開けてシャッタースピードを調整するという使い方ができるのが魅力です。

注意点として、NDフィルターをMAXまで使うと周辺光量落ち(周辺減光)が発生することもあります。
この辺りは、実際に撮影しながら自分のスタイルに合った使い方を見つけていくのが良いかもしれません。
私も実際にはND256あたりを基準に使うことが多いです。

NDフィルターを使うことで、フィルムカメラの撮影がよりクリエイティブに、そして自由になります。

露出の計算を頭の中でしながら撮影するのは、デジタルカメラでは味わえないアナログならではの楽しさです。
(最初はメモを見ながらやってました)

もちろん、フィルムカメラだけでなく、デジタルカメラでも使えます。
安価なものもあるので、一枚くらい試してみるのも面白いかもしれませんね。

NDフィルターを取り入れて、これまで以上に表現の幅を広げてみてはいかがでしょうか?適切なフィルターを選ぶだけで、あなたの作品が一気に変わるかもしれません。

それでは、また次回もお楽しみに!

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