回避依存症の4つのタイプ
今回は、前回の記事 ↓ の最後でお伝えしたように、回避依存症の4つのタイプについてお話をしますね。
まだ前の記事を読んでいないという方がいらっしゃれば、先に前回の記事をご覧いただいた方が回避依存症のことを理解しやすいかもしれません。
ですが、もちろん、先にこの記事を読んで気になったら見に行く…という順でも大丈夫です!
では今回のテーマに入っていきましょう。
回避依存症の4つのタイプ
前の記事で、自分を守るための行動が回避依存症の特徴として出ているとまとめました。
そんな回避依存症には、【独裁者タイプ、搾取者タイプ、ナルシストタイプ、脱走者タイプ】 の4つのタイプが存在します。
順番に見ていきましょう。
■独裁者タイプ
威圧的な態度や恐怖を与えて相手を支配します。
そこには完全な上下関係が出来上がり、精神的・身体的暴力で関係の主導権を握り、相手をコントロールしていくのが特徴です。
(DVやモラハラなど)
■搾取者タイプ
相手の愛情や罪悪感を巧みに利用し、感情に訴えた、無言の圧力的な要求の通し方をします。
独裁者タイプのように直接的な命令口調で強いることはありませんが、要求を聞き入れてもらえないとしつこく不機嫌になったりします。
■ナルシストタイプ
自分自身を、他とは違う特別な人間であるという世界観を持っています。
自分と同様、他の人もまた特別な存在であるということを認められず、恋人に対しても自分にとってのひとつのステータスとして考えているところがあります。
自己愛が強く、称賛を強く求め、自分を否定したり指摘してくる人に対しては攻撃的になります。
■脱走者タイプ
他人から縛られるのを極端に嫌います。
相手からの要求に対し逃げたくなるので、物理的にも、精神的にも、距離が近付けば近付くほど、離れていきたくなります。
仲良くなったと感じ始めた途端になぜか冷たくなるのがこのタイプです。
これら4つはそれぞれ違うものに見えますが、以下の点では同じです。
・自分が精神的に安全でいられる環境(自分本位)を守る
・支配や束縛をされる可能性から自分を守る
・要求が通じないこと(否定、命令される)=自分の身が危険 と感じる
表れ方こそ違うものの、4つのタイプともに回避依存症なのです。
まとめ
脱走者タイプは4つの中では最も回避依存症“らしさ”があります。自分自身で回避依存症の傾向があることに気が付きやすいタイプだといえるでしょう。
残りの3つのタイプは、本人が自分の行動に違和感を感じることが少なく、本人よりも、恋人や配偶者といった周囲の方が先にその違和感を感じ取っていることが多いです。
ただ、これまでにも「恋愛依存症と回避依存症の恋愛」関連の記事で書いてきた通り、かなりの確率でその恋人や配偶者が共依存症である場合が予想されます。そのため、気が付いていたとしても、そこから抜け出せないでいるのではないでしょうか。
回避依存症の改善はまず、自分自身に回避依存症の傾向があること、パートナーに回避依存症の傾向があることを、認めることから始まります。
認知の歪みを修正しつつ、支配・束縛から自分を守るためにとっている行動を、ハードルの低いものから取り除いていくという取り組みを繰り返すことで、少しずつ変化を見込めます。
認知の歪みに気付くこと、それを変えていくことは一人では難しいものです。カウンセリングなど、専門的な知識を持った第三者とともに見つめ直していくことも検討されると良いかもしれません。