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営業という仕事

営業という仕事はとにかく板挟みだ。

お客様にはもちろん、社内の他部署(開発部、商品部、物流部)やメーカーや権利元。
との立場においても板に挟まれる。もはやミルフィーユだ。

ただ、忘れてはならないのは自分自身も誰かの板になっているということ。
お客様にはリスクや締切などをつきつけるし、社内や社外のやりとりでもお客様に迷惑がかからないよう圧をかける。そうやって社会は成り立っているのだ。

なんの圧もない、どこにも板のない状況になってしまうと、きっと物事がまとまらなくなってしまう。

たとえばチーズと豚肉を交互に挟んで揚げたミルフィーユカツ。豚肉、チーズそれぞれが密着せずお互いに圧を与えないまま油にいれてしまうと、ただの揚げチーズとトンカツになってしまう。

でも逆に、ミルクレープのクレープ生地を強く押してしまうと中のクリームが飛び出し、無理も無残なものになってしまうだろう。

なにもかもはバランスなのだ。
自分が板挟みになっているとき、自分もまた誰かのことを挟む板になっているのだ。


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