漫画家を志す青春「ルックバック」
映画予告で気になって視聴。4コマ漫画を執筆していた藤野が
色々なことを体験して漫画家を目指すお話。ネタバレ全開 原作読み済み
漫画のアニメーションと創作者の葛藤
週刊の学校新聞4コマから入るのだが独特のアニメーションが入り漫画がアニメになって動いてギャグ寄りの藤野なら流れの視覚化で面白くなってるのがとても良く、後に描かれる京本の風景画4コマは絵が綺麗故の創造性を引き立てられて感慨深かった。原作もそうなのだが創作者のありえそうなことが描写されており、周囲に辞めなよなど蔑まれても待ってくれてる人の誉め言葉で走って喜んだり褒めてくれる人の前では見栄張ってしまうのがとてもよく、執筆再開して見栄張って言ってしまった漫画執筆の計画を二人で何か月も頑張って、寒空のコンビニの中で結果に期待して表情が変わって喜んでる様が寒空のはずなのに暖かく感じ、二人創作頑張って青春を過ごして楽しい日々描写がとても良かった。
事件周りの描写
映画化に関して一番気になっていた事件周りの描写なのだが、身勝手で酷い犯人の動機が誰でもあり得るものに変更されていてここは安堵した、身勝手なのは擁護しないが。事件後泣いてショックうける藤野だったが犯人に仕返してたかもしれないキックの部分が
漫画作風だったのがかっこいいと感じて感動した。そして「好きでもないのに何故漫画を描くのか」を文字じゃなくて今までの追憶映像で表してたのがとてもよかった。
欲を言うならしてほしかったこと
ほぼ言い訳並みの欠点だが執筆した4コマ漫画や連載作品写してるが故に、最初の雑誌投稿作品メタルパレードのアニメーションや1コマが欲しかった。
満足行く60分弱
上映時間が短くこれ本当に映画になるのか危惧したがアニメーションの良さや創作は辛いけど褒めてくれる存在は尊いのがとても伝わったひと時でした。是非観てほしい。