クレイジータンク通信vol.212 『事業をアップデートする必要性について』
クレイジータンク通信 vol.212
日本全国、さまざまな自然災害に改めて慄く日々が続いていますね。南海トラフ地震注意や東北地方台風上陸など日本各地域の人々が大変な状況にあるかと想像しています。このような時だからこそ、今自分たちにできることをできるだけ進めておきたいですね。
そして、今週は旧盆です。クレイジータンクが関わる「保けん野菜」サービスでも、加入者の子どもたちが「子どもやさい研究会」内で茄子ときゅうりを使った精霊馬づくりにも取り組みました。先祖を思いながら迎えるという昔ながらの習慣や文化ですが、親側も改めてその意味を学ぶ機会となりました。
さて、今週の通信では、今後の社会変化の過程で、多くの企業が「既存サービスを取り巻く急な市場の変化」に遭うことを予測し、そこに向けてどのような取り組みが必要と考えているかについて書きました。キーワードは「事業のアップデート」です。
ぜひご一読ください。
【事業をアップデートする必要性について】
クレイジータンクでは、クライアント企業様が「未来」に向けて永く続いていくための新規事業アドバイスや協業プロジェクトに取り組んでいます。
それらはクライアント様ごとに「完全オーダーメイド」で対応するオリジナルプログラムとして設計しています。
プログラムは多様の価値を生むように緻密に設計します。そのため、一言で「こういうプログラムです」と説明し切れないことが多いのです。どの企業様も抱える課題はひとつではないですし、そして、未来に向かう想いや道筋もひとつではないからです。
さらに、1週間ごと、いえ、1日ごとに、世界が大きく変わるようなテクノロジーの進化や社会情勢の変化が起きる時代ということもあり、それぞれのクライアント様の置かれる市場環境も昨日と今日では大きく変わってしまうこともあります。
この変化に対応するために、プログラムは柔軟かつ急速に変化もしていきます。
この形に慣れていただくことが、自然と、これからの時代を生き抜く耐性にもつながっているとの評価をいただいています。
直近、クレイジータンク内でも重要項目として各クライアント様でお伝えするようになっていることがあります。それは、「事業のアップデートを図る」ということです。これは全ての事業や職種において重要なことだと考えています。
具体的にどういうことか、私たちがアドバイザーとして関わる「保けん野菜」サービスを例にご紹介しましょう。
保けん野菜サービスは当初より「野菜の定期購入サブスクリプション」という領域を超えたサービス領域を新しく創ることに注力しています。
そのために「農家さんの野菜セットをお送りする」ことだけではない、その周りにさまざまな価値(+α)を付加していますし、常にその価値をアップデートする挑戦を続けています(αは進化し、成長していきます)。
加入者はそのいくつも付加されたサービスを体験しながら、複合的な価値を感じていただき、すこしずつ蓄積していただいているようにお見受けしています。
たとえば、保けん野菜サービスには、野菜セット(モノ/有形)を受け取りながらも、この「α(アルファ)」の価値を評価しているからこそ加入を継続している、という加入者が存在しています。
それは、どういうことか?
その加入者は、仮に、農家さんの野菜(モノ/有形)が(今年は不作などといった事情により)思うように手に入らないことがあったとしても、この「α(アルファ)」部分の価値(無形)を評価するため、退会しにくいという状態にあります。
本来であれば、野菜をお送りする量が減れば、それだけ減額を求められることもあるでしょう。しかし、このα(アルファ)部分が、サービス本来の価値をしっかり担保させていれば、サービス価格は変わらずに継続させていくことは可能です。
つまり、基盤となっている既存サービスがこれまでのようにうまく立ちいかない時が来た場合でも、このα(アルファ)が事業をアップデートしていくという形をつくることができるのです。
これを私たちクレイジータンクは「事業をアップデートする必要性」として関係クライアント様にはお伝えしています。そして、クライアント企業様ごと、事業内容ごとに、その「α(アルファ)」の形は異なりますので、完全オーダーメイドでご提案します。
しかし、このα(アルファ)創りは、一朝一夕でできるものではありません。さらに、事業をアップデートさせていくということは、そこに関わってきた社員の皆さまの意識を変えなくてはいけない過程が必ず必要となります。時間が確実にかかるものです。
しかし、今後何か大きな環境変化が起きた時に、そこまでに取り組んでいた「α(アルファ)づくり」こそ、会社と社員の皆様に大きな「希望」をもたらすことになるだろうと私たちは信じています。