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中国古典に学ぶ生き方

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論語や老子など、様々な中国古典の所感・書評をまとめていきます。
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#読書

「何事にも効率的に」によって得たもの・失われたもの(荘子)

毎年、これくらいの時期になると会社ではチームの目標とメンバーの目標を立てて、そのために1年間何をしていくかといった計画を立てていってます。 とはいえ、営業部の様に「今年の目標は、売上1億円です」とかいうのは無いので、「データサイエンティストとして新たなスキルを身に着ける」とか、「分析でのミスをなくす」といったものが多いです。 そんなときに、必ず上げる目標の1つが「”効率的に”分析を行う」というもの。 これまで何の疑いもなく、同じアウトプットを出すのであれば、そこに掛かる時

自分の"常識"を変えていくことは、未来の社会を創り出すこと(韓非子)

これまでのnoteでも取り上げてきた様に、今我々が感じている課題や、抱いている希望などに対して、古典は全く違った面から一つの答えの方向を示してくれるます。 それは、自身の問いに対しての明確な答えではないかもしれません。 しかし、明確な答えを教えてもらっても、それでは他の問いに対しての応用が効かなくなります。 それよりも、古典によって示された方向性から、今の自分自身の問題に当てはめていく方が、他の課題にも応用が効くのではないでしょうか。 私は、特に中国古典が好きで、これまで

世界は1か0じゃない。当たり前だけど、納得するのは難しい(菜根譚)

この記事。恥ずかしながら、何度も書き直しています。 なぜなら、どうしても自分の頭(理性)と心(感情)が一致しないから。 そんな状態で公開するのもお恥ずかしいのですが、今の自分の所感なのでということで書かせていただきました。 今後、更に精進していくことで、自分が変わっていけると期待しています。 第二次世界大戦・そして冷戦を経た後の世界は、イデオロギー的にもテクノロジー的にも、国同士が協調・共闘していく方向に向かっていると思っていました。 国際連合や、それに伴うWTO・WHO

どうしても、気分が冴えないときに(老子)

急に、気分が冴えずに落ち込んでしまう時ってないでしょうか? それが今の私です。 今年の目標の1つが、「浮き沈みの少ない安定した精神」をつくることだったのですが、4月にして目標が達成できない危機です。 特に何かがあったわけでもなく、公私ともにトラブルもなく、お陰様で健康でいさせていただいているのですが、色々なことにやる気がおきない。 先日、偉そうに「今日から新生活をスタートされる方への、たった1つのアドバイス」として、生活を記録することの大事さを書かせていただきましたが、そ