日本における低用量ピルの処方とイギリスとの違い
低用量ピル(経口避妊薬)を飲み始めて計4年が経ちます。
元々は高校の頃に生理痛が動けなくなるほど重く、辛くて婦人科で出してもらっていました。
今では生理痛軽減と避妊の理由半々で飲んでいます。
私が現在飲んでいるものは『トリキュラー28』というものです。
高校の時に飲み始めた頃は『マーベロン28』を服用していましたが、副作用が1年経過しても酷くて体に合わず、トリキュラーに変えてからはストレスフリーで生活できています。
ピルを飲むことで、本当に生活の質が向上したし、自分の身体について自分で選択をできているということもあり、自分でもとてもエンパワーメントされていると感じます。
私が以前住んでいたイギリスでは、リプロダクティブ・セクシュアルヘルスがとても重要視されており、低用量ピルもコンドームもナショナル・ヘルス・サービス(NHS)のセクシュアル・ヘルス・クリニックでなんと無料でもらえました。
イギリスに移住した時はとっても驚きました!
事前にトリキュラーと同成分のお薬を調べて、多分Logynonと同じものを現在服用していると伝えて、Logynonを処方してもらってました。
クリニックで担当してくれた先生はとても優しく診察してくれ、Logynonや低用量ピル自体の作用や飲み方についても丁寧に説明してくれました。
血圧を測定して、あとは自分の病歴や家族の乳がん歴などを聞かれて、問題がなければ処方してもらえます。
1回で6シートまで出してくれるみたいです。
日本だと低用量ピルは保険適用外で自己負担なので、1シート2800円〜高いものだと6000円くらいするんですよね。
本当、イギリス行く前に大量に日本で出してもらう必要なかった!むしろ損した!と思ったのを覚えています(笑)
日本では、低用量ピルは保険適用外のお薬なので、各クリニックが勝手に値段を設定できるようになっているそうです。
月経困難症(PMS)の治療であれば保険適用になりますが、そこで処方されるピルはあくまで避妊目的であってはならないということで、避妊の確率は下がる、他の避妊方法と併用しなければならない、超低用量ピルしか処方してもらえないという経験もしました。(その時処方されたのは、『ルナベルULD』というものです。)
低用量ピル自体、あまり良いイメージを持たれていないことも多いので、このようにピルへのアクセスが容易ではない構造になっているのかなとも思います。
もちろん副作用等もありますし、人によって合う合わないはあるので、皆が低用量ピルを試すべきだとは思いませんが、少なくとも女性がより多くの選択肢から自分の身体のことについて決定できる環境が、日本にももっとあると良いなと願うばかりです。
*この記事は、インスタグラムで投稿した内容を元に掲載しています。インスタグラムもチェックしてね!
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