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障害者手帳を取得するまでの葛藤

こいつ毎日投稿してんな暇人かよっていう声が聞こえてきそう。暇だよ無職だから。でも頻繁に投稿し続けるの今月だけだからフォロワーで通知オンにしてる人は申し訳ないが辛抱してください(フォローしてくれて本当にありがとうございます!)来月からきっと減る。多分。新しい仕事始まるからね。

そう、去年体調不良で退職してから長い休みに入りましたけどね、それももうすぐ終わり。

仕事したいけどしたくない!怖いよう!無職の期間長すぎて働く自分イメージできない!

なんて頭抱えながらも時間は刻々と過ぎていく。まぁ始まったらやるしかないんだ。

これまで私は一般雇用で働いてきたのだけど転職多くて、退職理由は違えど病気が関係してることばかり。そして前職辞めた時はとうとう、自信というものがけちょんけちょんにやられてしまった。

30代になってまともに働けるようになってからずっと必死だった。やっと働けるようになった。普通に働いてみせるぞという気持ち。20代、友人や妹が普通に働いて普通にボーナス貰って普通に旅行いったり普通に両親にプレゼント渡したり、普通に欲しいものを買う姿が羨ましかった。私はといえば動く気力なく一日中ベッドの中で過ごしながら外を眺めては自分何やってるんだろうと虚な目をしていた。

だから働けるようになって、羨ましかったこと全部実現してきた。二度と昔のようにはならない。私はちゃんと働くんだ、普通になるんだと必死だった。

でも仕事が長続きしない。人間関係でしんどくなり辞める。業務量多くてしんどくなり辞める。『普通の人ならそのくらい我慢できるのにそんなこともできないから鬱はダメなんだ』と人事に言われたこともある。初めて正社員で働いた時だったから、オープンだのクローズだの知らなくて辞める理由を聞かれた時普通に病気のことを話してしまったんだよね。これ以降「病気は隠さないといけないんだ」と職場では一切言わないし態度にも出ないようにした。

我慢しなきゃ。我慢しなきゃと自分に言い聞かせ続けて働く。我慢してるのに病気が悪化する。辞めてもすぐ次見つけて働く。それを繰り返した。

そして去年、ストレスで痩せ続け動けなくなって仕事を辞めた時、とうとう、もう無理だと思った。心身共に限界超えた。

もう普通に働けない。働きたいけどまたすぐ辞めるのが目に見える。しんどい。普通になりたいのに普通がしんどい。泣いて泣いてどうしようもなかった。

そんな中療養し、主治医から就労許可が下りたので失業手当欲しさにハロワに行った。で、就労可能証明書の提出を求められた。主治医に渡したらうつと躁鬱に◯つけてた。

提出したら「うつや躁鬱の方は特定理由離職者の対象になる」と説明を受け、そちらで申請しますか?と聞かれた。簡単に言うと手帳の有無に関わらず障害者と同じ扱いになるから給付期間90日から300日にできるよってこと。給付期間が延びるならラッキーと思い「はい」って答えた。

そして窓口が変わると言われ障害者の窓口へ案内された。この時初めて「え、私障害者と同じ扱い受けるの」って思った。いやさっき説明受けたがなと思うが、窓口の文字を見てやっと気づいた感じ。

窓口の職員から改めて失業認定の受け方の説明を受け、何か困っていることや不安なことははありますか?と聞かれた。

「転職回数が多くて、年齢ももうすぐ40になるので就職できるか不安です。就職できてもまたすぐ辞めるんじゃないかって不安です」

そしたら手帳を取得して障害者枠で働くという選択肢もありますよと言われた。

「そうですね」とは答えたものの、手帳取得には抵抗があったし障害者枠で働くなんて絶対嫌と思った。

私はただ病気なだけ。障害者じゃない。そりゃ知ってるよ精神保健福祉手帳の存在は。障害者枠のメリットデメリットも知ってる。一応精神保健福祉士ですからね。

でもそれを申請してしまったら、自分は障害者だと認めることになるじゃない。障害者にだけはなりたくない。普通を諦めることになるやん。ていうか私援助する側だし。援助される側になるなんて嫌。何のために資格取ったのよ。

そこから葛藤が始まった。

普通に働くのは無理と思う自分。でも普通を諦めきれない自分。精神保健福祉士の仕事に就きたい自分。向いてないと思う自分。

障害者だと認めたくない自分。

まず、そもそも私って仕事で何が一番しんどいんだろう?と考えてみた。

人間関係で何か嫌なことや納得いかないことがあると気持ち切り替えられないこと。大抵人間関係で症状悪化してきた。

次に気持ち切り替えられないのはなんでかと考えた。

病気のせいか性格のせいか。考えて考えて、一つ出た答えが「職場の人に相談できないのがしんどい」だった。

人間関係で悩んでも職場の人には相談しないようにしてきた。相談できなかったから一人で抱えて限界になってたなぁと。

ではなぜ相談できないんだ?とまた考えた。

これも病気のせいか性格のせいかはわからない。でも自己発信するのは苦手。業務上の困ったことは相談できるのに人間関係だけ言えないのはなぜか。

病気を隠しているからだ。

病気隠さなきゃって必死だった。勘づかれるようなこともあってはならない。バレたらまた嫌な思いをする。

他の人は「あの人ああいうとこ鼻につくよなぁ」とか「上司のこういうとこ困る」とか愚痴ったり「どうしたらいいかなぁ」って悩んでて、それを聞くことはしょっちゅうあった。他の人は人間関係の悩みや愚痴を言っていい、でも私は『そんなことも我慢できないやつ』になるから言っちゃいけないって勝手に線引きしてた。

病気を隠すのが一番しんどいんだって気づいた。

でもオープンで一般雇用はかなり厳しい。年齢は同じで転職回数1回の健康的なAさんと転職回数5回のうつ病周が応募してきました。枠は1つです。企業はどちらを取るでしょうか?

Aさんですよね。

はあぁぁぁぁ、ダメだ。もうどうしたらいい?私は障害者にならないといけないの?手帳申請した方がいいの?

失業手当の認定日に障害者窓口で職業相談するんだけど、手帳の取得をこういう理由で悩んでいると話した。
そしたら、手帳を取得したからといって、絶対障害者枠で働かないといけないわけじゃない。手帳持ちながら一般雇用で働いてる人もいる。それに手帳は2年更新だから必要なかったら更新しなければいい。お守りぐらいの気持ちで申請してみてもいいかもしれない。思い詰める必要はないですよとこれまた丁寧にアドバイスをくれた。一番大切なのは安心して体調整えながら長く働けること。障害者枠と一般雇用どっちでも働ける、選択の幅が広がると思ったらいい、と。

家路に着きながら、お守りぐらいの気持ちでいいなら申請してみようかなと思った。そもそも申請通るかわからないし。さらに精神保健福祉士の友人と家族にも相談。皆からの「いいと思う」という後押しを受けて主治医に相談した。手帳は取得できると思いますよとのことだったので申請した。

でも申請後も葛藤は続く。

障害者になりたくない。レッテル貼られたくない。その気持ちの根っこにあるのは何。

何?

出た答え。

プライド!!!

そう!プライドが!許さないのよ!私はただの病気で障害者じゃないというプライドが!!

プライドが自分を追い詰めるだなんて…BSのサスペンスドラマを観ながら「男のちっぽけなプライドほどくだらねぇもんはねぇ」と鼻ほじって小バカにしているこの私が!ちっぽけなプライドに固執している!!

くそう…くそう!!

プライドなんて…プライドなんて…!

捨ててやる!!!

くだらねぇもんに固執するやつ(ドラマの中の男たち)とは違うんだよ!私は!

よく考えみろ!障害者だろうが健常者だろうが同じでしょ?!私が私であることに!変わりはない!!

書面上に何書かれようと!雇用形態が何であろうと!いいじゃないの!!

プライドとはもう決別!

こだわるのやーめっぴ!こだわるのは体型だけでいい!体型はプライドじゃなく恐怖心からだから固執し続けるけど。

こうして葛藤に終止符を打つことができた。不思議と晴れやかな気分。

その後無事に手帳取得できて、冷静に一般雇用と障害者雇用どちらが自分にとって良いか考え、障害者雇用で転職活動した。

精神保健福祉士の仕事から離れることにも悩んでたけど、こっちは結構早い段階で気持ち切り替えれた。いつか『社会人から精神保健福祉士を目指す人』向けの投稿でもすることがあったら書くかも。

すぐ辞めてしまったらどうしようという悩みは妹が『長く働かなきゃとか思わなくていいからね、ダメだったらダメで次がある。人生終わるわけじゃ無い』と吹っ飛ばしてくれたので、とにかく前向いてできることやってみる。

なんとかなる。できることをやってったらいいんだ。

あ、ちなみに手帳取得して良かったと思ったのは美術館に行ったら入場料無料だったこと。手帳ありがとう!ってなった。

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