人生の挫折にするべき事
こんにちは。このタイトルに惹かれて覗いてくれた方は、たぶん今を苦しんでいる人だったりするのでしょうね。
筆者も今まさに苦しんでいるところです。簡単に概要を書くと去年の8月に思いもよらない出来事で家族を失い、そこから新型コロナいウイルスという難局が2月から続き、3密の職場であるデイサービスでスタッフの不安と向き合いながら今に至ります。
新型コロナという大きな試練が立ちはだかり、愛する家族を喪失した痛みと、理解されない苦しみ。心身のストレスを受け続け一気に白髪が増えました。今日はそんな日々を振り返り、自分自身と向き合った10カ月からたどり着いた答えを書いていこうと思ってます。
人生の波をどう生きるか?
人生って良い時と悪い時があります。良い時は順風満帆。何をやっても上手くいく。自尊心は満たされて自信満々の人生を歩んでいる時でしょう。
悪い時は、今まで上手くいっていたと思っていたのに、一気に雲行きが怪しくなる時です。予想を遥かに上回るトラブルに見舞われ、今まで積み上げてきたものが一気に崩れ去ります。自尊心はボロボロになり、自己肯定感も薄れ、周囲の他人に後ろ指を指されているのではないかと疑心暗鬼に陥ったりもします。
喪失の痛み、理解されない苦しみ、将来への不安に苛まれ、正常な精神ではいれなくなり、感情が破壊されました。うつ症状が現れ、不眠症になり、食欲が激減し体重は12kg減りました。栄養状態の悪化から髪の毛はパサパサになり白髪が増えました。まさに地獄です。
ただ、地獄でしか見る事の出来ない景色もあります。自分の信じていたものが崩れ去る瞬間に見え始める事もあるんです。人生は足し算と引き算で出来ているといいますが、まさに引き算された所に空白が生まれます。その空白の中に見えるもの。それが自分自身です。
人生の悪い時に、自分と向き合う環境が整います。それを教えてくれたのがこの動画【より良き未来のために「今、ここ」で何をすべきか?】
当時の私にとって大愚和尚は救いの和尚さまでした。
当時、うつ症状で眠れず思考力も集中力もなくなっていたボクは藁をも掴む思いで辿りついたのが大愚和尚さまで、迷いの中にあった私は大愚和尚さまの動画を見続けました。
そして自分の在り方をもう一度見直すことになっていくのです。
自分の在り方を探る
東日本大震災で黒い津波が気仙沼の街を飲み込んだように、私が人生をかけて大切に積み重ねてきたものも黒い海に沈みました。信じてきた軸を失い、これからどう生きればいいのか途方に暮れる毎日でした。
そこから何が悪かったのか?どこから間違っていたのか?どうしてこうなってしまったのか?未だ大混乱の渦の中でした。
そして今できる行動に目を向けて、自分の間違いを探し始めました。いろいろありますが、ここでは割愛します。個人的な事を書きなぐるよりも、自分なりの方向性を探る方法をココでは書こうと思います。
まず解ってきたのは、「私は平成で生きている」という事です。平成時代に事業を起こして成功体験を得ながら会社を大きくしてきたので、考え方や物事の捉え方が平成のままだったという事です。
時代とともに知識や考え方を変化させていなかったということです。その事を学んだのがこの動画になります。
20:00ぐらいに「暴力」の事について語られています。会場の爆笑がありますが、暴力に対するテリー伊藤さんの考えの変化に驚きました。
27:00ぐらいから、テリー伊藤さんのターニングポイント、世の中の見方について語られています。半径5メートル以内にしか興味がなければ、世の中の変化なんかわからず、自分を変化させることも出来ない。つまりテリー伊藤さんは昭和の時代には許された「暴力」は、令和の時代には許されないという事を肌で感じ、自分の考え方を180度、真逆に変えているのです。
テリー伊藤さんのすごいところは、「常に変化し続けている」という事です。昭和のままじゃダメなんだ。平成のままじゃダメなんだ。テレビに映るニュースを観て時代の変化を敏感に感じています。そして半径5メートルの自分のスタイルに落とし込み、自分を変え続けている。
変化を怠れば時代錯誤の考えで突き進んでしまいます。すると何処かで生き詰まる。そんな事を教えてくれたような気がしました。
人格を底上げする
それから私は書籍を乱読する事になります。まずは知識を渇望しました。それは新しい知識をインプットしないと考え方など変わらない。時代に追いつけないと考えたからです。
アマゾンプライム会員になり、キンドルで書籍の読み放題サービスを利用しました。この時期の私は、世の中の意識高い系と言われる方々の考え方を取り入れていたので、「時間は資産である」という認識があり、キンドル読み上げ機能を使って、マルチタスクで読書していました。
3日で1冊といったペースで時代に沿った知識をインプットしていったのです。
プライム会員の読み放題プランで分かりやすいサイトを張り付けておきます。外部サイトです。noteでアフェリエイトはしていません。なので利益誘導ではございません。
そして「7つの習慣」という書籍に出会う事になります。この書籍で書かれている事は、今後の人生をカタチづくる上でとても大切な事が書かれていました。
この書籍の中で紹介されていたミッションステートメントを作成することにしました。妻であるパートナーや子どもたちとの向き合いに、自分の憲法を作り、パートナーと子どもたちの人権を守る事を決意するに至ります。
自主性をもって行動を選択する。そのためのツールがミッションステートメントです。
この本についての解説動画があります。ミッションステートメントの理解と、それを実行するにあたっての考え方が解説されています。オリエンタルラジオ中田さんの解説が絶妙なので紹介します。
人権意識が身についてきたところで、私はカウンセリングの受講を決意します。書籍を読みふけってインプット量を高めても、自分の殻を破れるのか?新しい人格を得る事が出来るのか?
「もう一段高い人格を産みだす」と意識し始めたのがこの頃だったでしょうか。書籍を乱読して安全地帯でうんうんと理解したつもりになっていても何も生まれないと判断したからです。
どうせなら厳しい意見を言ってくれる他者の目から自分を見つめ直そうと考えたのでした。
当時の想いを語った動画です。インプットしたものを定着させるために、アウトプットが必要だと、あらゆる書籍で書かれていました。
そんな理由でアウトプットという場をYoutubeというプラットフォームに求め、自己成長を促していました。当時の事をこうやって振り返る意味でも動画を残しておくというのは成長の歩みを知る事ににもつながります。
成長しているという実感、前に進んでいるという実感は、継続とモチベーションにもつながってきます。筋トレで体の変化を楽しむ効果がモチベーション維持に繋がるのと一緒で、目に見える形で成長を実感しておかないと心半ばで諦めるリスクが高まるのです。
結果を焦る事は危険なのです。結果を焦ると絶望が付いてまわるからです。特に精神面での成長ほど目に見えず、成長には時間がかかります。ここで焦るとなかなか結果がついてこない状況に絶望しやる気を失う事になります。だから、今出来る事を確実に継続するためには、目に見える形で補う事が大切なのです。
最近、やたら筋トレと言われているのは、目に見える形で成長を確認する。それがモチベーションを保つ事に繋がる。筋トレは心を鍛えているのです。
学んだ事はアウトプットで身についてゆく
これが私の運営しているチャンネルです。私のインプットの3つをアウトプットで身に着けるという事をしています。ちなみにインプットの3つというのは、①書籍を通して学んだ事、②カウンセリングでカチコチに凝り固まった価値観を崩して、多様性と柔軟性を身につけた事、③ボイシーなどのメディアで活躍されている人の話を聞く事です。
日々の多くのインプットを、無意識に行えるまで習慣化する。これが当面の目標です。インプットしたものは、アウトプットしないと忘れてしまうのです。身につかないと無駄な時間になってしまいます。
そのためにインプットしたことは、他人に説明できるまで頭を整理してアウトプットする。これの繰り返しで、知識が血肉になってゆきます。
成長を目指すのであれば、インプットとアウトプットをセットで押さえておくことをお勧めします。
今を苦しんでいるのは生きているから
失敗から学ぶ事。失敗から学び成長へつなげる事。それは決して過去をないがしろにする事ではありません。
自分が犯した罪は一生をもって償ってゆく事。その上に自尊心のある生き方が出来ると信じています。
自尊心が欠如した生き方は、多くの課題があり、過去の失敗を繰り返す事につながってきます。
愛で例えるなら「溺れる愛」です。自分の足りない所を補う形で家族を持つと依存関係になってしまいます。依存からは健全な関係は望めません。対立と逃避を繰り返す悲しい日々が待っています。
目指すべきは「育む愛」です。お互いを伸ばす。お互いを尊重する。お互いの関心事を広げる。そのために協力し助け合う。そんな育む愛が素晴らしい共存関係へと押し上げます。
その下地となるのが人格です。自立した人格です。そこを目指して挫折から学び成長の方向性を定めて、今できる事を自主的に行ってゆくのが大切なのだと思います。
長々と書きましたが、今の私の正直な気持ちを綴ってみました。挫折の最中にある方のヒントになれば幸いです。
特別養護老人ホームでデイサービス職員として働き、平成12年に独立。介護事業所を立ち上げ、ケアマネージャーを取得する。平成16年に小規模多機能型居宅介護事業所を立ち上げ、平成28年にデイサービスを立ち上げる。現在は新型コロナウイルスの感染拡大のなか、3密環境のデイサービスで働くスタッフの不安と向き合いながら、安心して働ける労働環境を作る事に尽力している。