HSPではない夫との"聴覚の差"からの氣付き
HSP*HSCメッセンジャー・カウンセラー 上埜 典子です。
今回は、HSPではない夫との聴覚の差について、
ここ2年ほどの暮らしの中で感じたことを書きます。
まず、前々回に触れた電車の走行音のこと。
転居後、とにかくうるさく、しんどく感じ始めました。
HSPでなくとも、線路を通り過ぎる音というのは、うるさく感じるかと思います。
わたしの場合、家で過ごす時間が長いため、
日に約200回以上の走行音が耳に入ってきているので、
身体的にも精神的にも、かなりストレスがかかっているように思います。
走行音を氣にするようになって数か月経ったある日、
電車オタクの夫が驚いたことがあります。
わたし「車両によって、走行音って違うよね?」
夫「は?」
わたし「え?今、60〇〇通過していったよね?あの音、他と違うんよね。」
夫「え??なんで分かるの??」
その後、夫は出かけた際に、駅でその番号の車両を発見したそうで、
夫は、「…!マジか!合ってる!なんで分かったんだ?」
と、驚いたようでした。
そして、どれだけ注意深く聞いても、他車両との音の違いが分からないそうです。
どうやら、わたしが聞き分けた音というのは、モーターなど動力装置の作動音のようでして。
同じ場所に居ても、こういう差があるのだと、お互いに驚いた出来事でした。
他にも、夫が氣にも留めない音で、わたしがすぐ察知する音の代表格として、
車のエンジン音(どの業者が来たか、駐車場のどの車が動いたか)を聞き分けられる、というのもあります。
わたしはいつも、わざわざ聞こうとして、エンジン音に耳を集中させている訳ではないのですが、どうしても耳に入ってくるのです。
それから、ご近所の方が車庫入れしている時のバック音。
わたし「あ、○○さん、帰ってこられたんやね。」
夫「は?」
わたし「今、バック音鳴ってるやん。音量下げてもらえたら助かるよね。」
夫「え?何も聞こえんけど?」
夫の聴覚では拾いにくい音なのか、こんな会話も日常茶飯事です。
「いちいち氣にしなさんな。」
そう言われても、知らず知らず取り込んでいる生活音。
"HSPあるある"だよ、と伝えています。
わたしにとっては、終電後から始発までが、一番落ち着く時間。
この心地よい静けさの中にいる時、
今日も一日、膨大な情報を受け取ったことを、内側で感じます。
今回、あらためて夫との日常を振り返ってみて、
聴覚を通して受け取る情報量の差や、体感覚の違いを、つくづく感じました。
お互いに伝え合い、"分かり合えない感覚"を知る。
それは、とても大切なことだな、と思う、今日この頃です。