HSC・HSPの触覚 ~肌感覚から外界と自分を知る~
HSP*HSCメッセンジャー・カウンセラー 上埜 典子です。
今回は、触覚の敏感性を感じたエピソード、そこからの氣付きを綴ります。
皮膚感覚で不快と感じるもの、周りでよく聞くのが、
・洋服のタグ
・タートルネックのセーター
で感じるチクチク感。
これは、長男とわたしにとっても、代表的な不快感です。
洋服のタグは、切ることもありますし、
サイズ表示が内側にプリントされているものを選ぶようにしています。
服自体の素材感にも敏感な長男は、
無印良品のものだと安心して着ていられるようです。
そして彼は、長ズボンを好んで履くのも特徴的。
虫刺されやケガ、冷たい外気や、急な雨で濡れる、などの外的ダメージから、肌や身を守るためだそうです。
そして、ほんの少しでも濡れたり汚れたりすると、
その感触が我慢できずに、かんしゃくを起こす幼少期だったので、
ママバッグには、いつも忘れずに着替えを入れて、出かけていたものです。
タートルネックのセーターは、もう随分前から着なくなりました。
生まれ育った金沢での幼少期、
積雪の時期には、度々、母に着るように促されたものです。
しかし、着た瞬間から、首にウール(+化繊?)がずっと絡んでくる感触が…
痒くて、チクチクとした刺激がずっと襲ってくる、あの不快感。
もうたまらなくイヤで、我慢できなかったので、
すぐ別の服に着替えたがっていたのを、覚えています。
肌に触れるものの素材感は、とても大事な要素。
綿・リネン・なめらかなウール・シルクなど、
天然素材100%の心地よさを味わうと、
化学繊維は、直接、肌に触れさせられなくなりました。
「服薬」という言葉があります。
昔から、人は衣服をまとうことで、薬効を心身に取り入れてきました。
藍、枇杷、茜など、薬草のエネルギーを込められた天然繊維のもつパワーは、本当に素晴らしいものがあります。
ただ、現代では、化学繊維のものが多いですよね。
皮膚呼吸が妨げられ、発散できない熱感や湿気がこもって、
息苦しさと、つらい思いを味わった経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなこともあって、
ウチでは、2013年、【冷えとり健康法】を暮らしに取り入れ始めたのを機に、
手持ちの衣類を見直し、徐々に切り替えてきました。
天然素材は本当に心地よく、
皮膚呼吸もしやすくなって、
心まで喜んでいるような感覚を得ることができました。
そして、靴下も。
繊維の種類や編み方、ゴム部分などによって、
もう履いた瞬間から脱ぎたくなるものってありませんか?
これは二度と履けない!とNG判定した靴下、
過去にいくつもありました。
普段、天然素材のものばかりを履くようになってからは、
冠婚葬祭の際にストッキングを履いた時など、
「あぁ…早く帰宅して、一刻も早く脱ぎたい!」
と思うことが何度もありました。
靴下もストッキングも、ゴム部分の痒みを強く感じるんですよね。
きっと、ラテックスアレルギーなのだと思います。
今は、奈良のシルクふぁみりぃさんで販売されている、
"シルク混紡ストッキング"を愛用しています。
https://5hon-yubi.net/shopdetail/040000000006/ct316/page1/recommend/
ラテックスアレルギーに関連しての、日常の困りごとと言えば、食器洗い。
わたしは、食器洗いが、家事の中で一番後回しになりがちです。
なぜなら、油汚れの、あのヌルヌル感に触れるのが強烈にイヤで。
でも、手袋をするのもイヤで(ゴムのにおいが手に残るのも、痒くなるのも)、
その内側にコットン手袋をするのも、気乗りがしなくて。。
結局のところ、食器がきれいになったかどうか、洗浄成分は残ってないか、
直に触れて確かめたい、安心したい、のだと思います。
こんな風に、触覚センサーでひとつひとつの感触をひろいながら、
外界が安心安全であることを確かめながら生きているのだな、と思いました。
他にも、化粧品、石けん、タオル、お布団など、
毎日触れるものの影響は、ささやかに積み重なっていきます。
心地よく、安心できる手触りのもの。
心も身体も、快適さを感じるもの。
敏感な肌感覚を持つHSCちゃん・HSPさんは特に、
触れるものを、できるだけ心地よいものにしていくことが、
"安心感を持って外界に向かっていける、一歩踏み出す勇氣"に繋がっていくように思います。
【自分を乳幼児のように扱うこと】
HSPの提唱者 アーロン博士のおっしゃることは、
触覚の面においても、とても大切なことだな、と感じています。