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注目と期待が集うべき、「熊本クラフトコーラ」の事業譲渡

2021年3月30日、熊本クラフトコーラの発起人から、
以下のような発表がありました。

再販開始」と「ハナウタカジツへの事業譲渡」。

この動きがなぜ”注目と期待が集うべき”なのか、熊本クラフトコーラへのお祝いがてらnoteにまとめます。

1.熊本クラフトコーラとは

熊本クラフトコーラは、2019年夏に熊本で発祥したクラフトコーラです。コーラらしいベーススパイスに加え、熊本で採れた”柑橘”や、文化として深く根付く”黒糖”をつかっています。

熊本の柑橘や黒糖が採れること、黒糖の文化的側面なんてそれまで知りませんでしたから、ある種”熊本のカルチャーテラー”的存在だと思っています。


そして、クラフトコーラの2大巨頭の1つ「ともコーラ」が手掛ける”ご当地クラフトコーラ”の記念すべき第1号、でもあるんです。
見たり、飲んだりするとわかりますが、瓶の佇まいや味わい・香りはともコーラと同志であることを感じさせます。

ご当地クラフトコーラとは、ともコーラの調香師が、コーラを”民藝”と解釈し、日本のさまざまな地域の食文化や風土を捉えなおし、地域の人とタッグで作るクラフトコーラです。

その取り組みの紀行文を、料理王国Web版にて連載中。とても興味深く、面白いですよ。

2.熊本クラフトコーラはどう変わる?

さて、「ハナウタカジツへの事業譲渡」となったわけですが、発祥当時から”ハナウタカジツ”の柑橘をつかっていたので、元より両者には協力体制と信頼関係がありました。

そんな関係性が事業譲渡に繋がるの、とても素敵ですよね。

そして、ポイントはハナウタカジツが「素材(柑橘)の生産者」であること。

この事業譲渡により発起人のばっきーさんが語る好影響は、「収益性」と「体験性の向上」です。

事業継続に重要な”お金の安定化”と、その分を回すことで実現する体験性の向上、この2つが事業譲渡により成し遂げられるとのこと。

僕自身、クラフトコーラは”伝えたいコトがある奴ら”だと思ってるので、熊本クラフトコーラや素材、熊本の文化をより楽しめるような仕掛けに繋がることは、期待せざるを得ません。


加えて、ハナウタカジツの”流通”を活かせることもひとつ。

ハナウタカジツは、食材通販サイト「食べチョク」で商品を出品していますが、今回を機に熊本クラフトコーラが登場しています(限定らしいですが)。しかも、ここで購入すると「ドライきんかん」のおまけつきとのこと。

こうやって、ハナウタカジツが以前よりつくっている環境で露出が増えること、”素材の生産者ならではの仕掛け”が自然な形でできること、もいい点ですね。

時期によって売り上げの波がある農家さんにとっても、通年販売できるクラフトコーラのような商品は大事とのこと。Win-Winな事業譲渡で、こちらまでにんまりします。

3.クラフトコーラで商う人の”活きた教科書”だ

今回の動きは、クラフトコーラづくりで商いをしている人、これからする人にとって、知恵と勇気をもらえるコトだと思います。

発起人のばっきーさんは、このあたりの動きについても事業側の目線で一部紹介してくれているので、そういう意味でも興味深いです。

大事なのは、素敵なクラフトコーラが続いていくこと。

クラフトコーラにできる可能性を見つけた人たちが立ち上げて、続けていくフェーズになったらより良く続けられる人に繋いで。

クラフトコーラの世界でそんな動きが出たのはおそらく初めてのことだし、クラフトコーラが事業になっている事実を改めて実感する出来事。なんだか胸が熱くなります。

4.さいごに

体制も新たに再販開始した熊本クラフトコーラ。

第1弾の際は、柑橘の時期から外れていたこともあり”冷凍の果肉だけ”を使っていたとのことですが、

今回の第2弾は採れたてフレッシュな柑橘を、皮ごと丸ごとつかっているとのこと。

だから酸味や苦味も出てて、より複雑な味わいになっていたのか....。その進化っぷりは、飲めばダイレクトに実感できます。

早速20本近く注文が入ったようで、幸先いいスタートを切れた様子の熊本クラフトコーラ。

今後も愛飲させていただくとともに、然るべきタイミングで人にお振る舞いをしていきます。

改めて、おめでとうございます!

事業譲渡については、第1弾発起人のばっきーさんがnoteにまとめているので、そちらでもぜひご覧ください。


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