土田酒造をたしなむ会
「土田酒造、9種飲み比べしない?」
と声をかけてもらって、土田酒造を飲み明かす会をしてきました。
なんと素晴らしい会でしょう!
今回のラインナップはこちら。
順番に感想を…
酵母違い(3種)
まずは酵母違い3種。
左から、
「野生の12(蔵付酵母)」
「Tsuchida12(協会6号)」
「研究醸造33(協会7号)」
大学で微生物を研究していたので、酵母や麹の話を聞くのが結構好きだったりします。(詳しいわけではない…)
【野生の12】
「蔵付酵母」と聞くと、ビール好きの人なのでランビック(野生酵母の酸味のあるビール)を思い出して、個性を想像してしまうのですが…
酸味もありつつ、さわやかな甘みが強いので、お上品カルピスソーダのような飲み口で大変おいしかったです。
そしてなんと、嗜む会のメンバーのおひとりがこれを熱燗にしてくれまして、飲んでみると酸味が強調されやや重い印象に。これはこれで…。
日本酒好きから、日本酒苦手な人まで大満足のやつですね。
【Tsuchida12】
グラスを口に近づけると、華やかな香りがあり、甘くフルーティーな味を想像して一口飲むと、フルーティーながらもかなり軽い口当たりに驚きました。甘すぎると合わせる料理に迷ったり、気合い入れて飲む必要がある気がしていて、それはそれでおいしいんですが少々構えてしまうところがあります。
が、これはさらっとごくごく飲めるので全人類にお勧めしたいですね…
アルコール度数が12度と低いのも、軽さの要因なのかも。
「協会6号酵母」と聞くと、頭にちらつく風味がありますが、また全然違いますね。個人的には一番好きだったので、余ったお酒は家に連れ帰らせてもらいました笑
【研究醸造33】
他の日本酒に比べて、相当香りが控えめ。みんなでグラスに鼻を突っ込んで香りを求めるという珍妙な光景に笑ってしまいました笑
いざ飲んでみると、どういうこと!?というくらい甘くて、フルーツジュースを飲んでいるようでした。
吟醸香?エステル香?とにかく果実みが素晴らしく、香りからは想像のつかない味わいです。
お米違い(3種)
続きまして、お米違い3種
左から、
「シン・ツチダ Happy Hill(群馬県産ハッピーヒル 福岡2号)」
「シン・ツチダ(群馬県産飯米)」
「シン・ツチダ プリンセスサリー(群馬県産有機栽培)」
大学で農学部だったので、栽培や品種の話を聞くのが結構好(以下略)
【ハッピーヒル】
グラスに入れた感じは、3種とも古酒っぽい黄色みがあり、「癖強系もあるかなぁ?」と思ってたのですが、これは良いクセ!
この古酒っぽい深みの要因は米?と思って調べてみたら、このハッピーヒルというお米、まさかの陸稲!
「りくとう」と読み、畑でできる米です。
※田んぼでできるのは水稲(すいとう)
陸稲はもち米系が多い印象ですが、そんなこともないんでしょうか。
クセ強のコメを使ってるのにも関わらず、ここまで土田味に仕上げられるのって本当にすごいですね。
【シン・ツチダ】
あ!久しぶりに、The日本酒の香りがするな!?
と思ったらやっぱり飲んでびっくり。
香りと色で辛口を想定していたら、しっかりフルーティーで飲みやすいです。
酒米(お酒を作るためのお米。山田錦とか)ではなく飯米(食べるお米。コシヒカリとか)で作ってるだけで珍しいのに、インディカ米と陸稲に囲まれてなんか普通に見えてくる不思議。本当に不思議。
【プリンセスサリー】
プリンセスサリーは米の品種名で、日本で育てやすくしたインディカ米(細長いお米)らしいです。
インディカ米でも醸すのか…すごい…
香りは柑橘系の爽やかな感じ。
なるほど爽やか系ね!と飲んだら、桃とかメロンみたいな飲み口の後に、確かに感じた梅酒の風味。現場も大混乱。
香り、味の移り変わりが面白すぎる!
香りと味が良い意味で合致してない、楽しみが多いお酒が多いです。
コラボ酒(3種)
この辺からはもはや酔っ払い。味のメモもまともに残っていませんでした…
左から、
「ツチダ99UA(ユナイテッドアローズコラボ)」
「土田きもとIMADEYA(GUITOコラボ)」
「TSUCHIDA×TSUKE KIMOTO HOP NIGORI NAMA(つけたろう酒造コラボ)」
【ツチダ99UA】
めっちゃおいしい!
【土田きもとIMADEYA】
好きな感じ
【TSUCHIDA×TSUKE KIMOTO HOP NIGORI NAMA】
クラフトビールみたいな味する。ヘイジーIPA
というメモが残ってるのを見つけました。
おそらくすっかり楽しくなってる頃です…
辛うじて最後のつけたろうさんコラボについては、副原料にホップが入っているので味はわかっていたみたいです。よかった。
またおすすめがあれば紹介させてください。
ありがとうございました。