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【#261】はるばる行くぜ函館

まずは札幌へ

 今年の教区修養会(6/3-5)は、函館での開催でした。ちょっとハードスケジュールが続いている(あるいは続く)ので、どうしたものかなあと思っていました。しかし昨年の利尻島への修養会を欠席しています。2年連続の欠席は良くないだろうということ、また北海道教区の中で一番遠い函館の教会なのですが、主管をしている教会でもあるので、思い切って参加しました。

 北見から函館までは、片道約600km。以前は1日で片道を車で移動したこともありましたが、その後、数日間はずーっと車に乗っている感覚が続いていたので、もう無理はしません。新幹線が無い場合、普通は飛行機で行く距離だと思います。でも函館までの直行便はありません。日曜日のうちに高速バスで札幌まで移動し、札幌の教会に泊めてもらうことにしました。

▲ 層雲峡で運転手のために一休み(2024年6月2日)

おもてなし

 北見14時20分発、札幌19時25分着と、こちらも約5時間の長旅です。途中、層雲峡で乗客のためではなく、運転手のための休憩時間がありました。とても大切なことですね。

 札幌ではS先生が迎えに来てくださいました。そしてS先生ご夫妻と御子息のM君と一緒に、回転寿司店に行きました。M君が次から次へと注文をしてくれます。驚いたことは、ゆっくりペースで食べられるはずのS先生ご夫妻が、M君のペースに合わせて食べておられたことです。「老いては子に従え」なのかなあと、微笑ましくなりました。

 札幌の教会で宿泊させていただくと、多分、Nさんだと思うのですが、準備してくださる方の心遣いが伝わってきます。今回は、出発する時にウェルカムメッセージの裏の紙に、一言、感謝の思いを綴っておきました。(TOP画像の花は、宿泊した部屋の入り口に飾られていたもの)

▲ 札幌の教会の宿泊室にセットされていたもの(2024年6月2日)

さりげない心遣い

 いざ、函館へ。S先生御夫妻の車に乗り込むと、助手席側のダッシュボードにひな鳥(ひよこ?)が3羽ならんでおりました。砂川にあるUFOキャッチャーでゲットしたものだそうです。M先生曰く、東南アジアから観光で来られたと思われる女の子が、一色、交換して欲しいと言われたそうです。しかしなかなか3色が揃わなくて、何度もチャレンジしていたので、「交換できません」と答えたそうです。しかし後になって、わざわざ日本に来た外国の女の子なのに、「交換してあげれば良かった」と今でも思っているそうです。

 そういうM先生のお話しを聞きながら、過去において「あの時、ああしてあげれば良かった」という小さな痛みがあるからこそ、別の方に対してさりげない心遣いをされているのかもしれないと思いました。今回の修養会の間でも、M先生の優しい愛の業を幾つも垣間見ることができました。(ちなみに3羽の後ろにある機器はレーダー探知機で、頭を掻くような痛みを経験したから設置されているものだそうです)

▲ ダッシュボードでさえずる3羽のひな鳥(2024年6月3日)

 函館に到着する前の話で終りましたが、続きは来週木曜日に。さあ、明日は主日礼拝です。とてつもない距離がある隔たりを埋めるためにこの世に来られ、大きな愛を示してくださった主なる神を礼拝します。

今日も主の恵みと慈しみが、追いかけてくる1日でありますように。

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