「天からの梯子」hiyo

北海道にある北見神愛キリスト教会と紋別神召キリスト教会の牧師です。牧師として思ったり感…

「天からの梯子」hiyo

北海道にある北見神愛キリスト教会と紋別神召キリスト教会の牧師です。牧師として思ったり感じたりしたことなどをエッセイとして、読んでくださる方々のお一人が、少しでも天を仰ぐもの、神の恵みといつくしみを覚えるものになればと祈りつつ綴ります。火、木、土の週3回、UPする予定です。

マガジン

  • バイブル・メッセージの断片集

    毎週火曜日に、2日前の日曜日の様子に触れつつ、礼拝でのバイブル・メッセージの断片集をお届けします。説教全体を要約したものではなく、つまみ食いのような形での紹介なので、断片集ということですね。全編を味わいたい方は、ぜひ礼拝へご出席ください!

  • 函館から北見へ(義母との同居)

    2021年11月に函館から北見へお迎えした妻の母(義母)との同居生活で、思ったり感じたりしたことを綴ります。

  • 読んできた本のこと

    読んできた本の感想などです。

最近の記事

【♯300】人間関係の交通事故

備え日に  土曜日のことを牧師の間では「備え日」と呼んでいます。メールを出すときにも、電話をかけるときにも、相手が牧師だと「備え日に失礼します」という一言が入ります。翌日(日曜日)の礼拝準備を大切なものとしているので、そのような呼び方、挨拶となるのでしょう。  そんな備え日である9月7日(土)の午後6時前、大きな破壊音、衝突音、機械音と鈍い音が混じり合った音が、教会の建物の中にも響き渡ってきました。「近くの交差点だ」と思い、妻と一緒に小走りで向かいました。「主よ、大きな音

    • 【#299】終わりではなく(メッセージの断片集96)

      9月15日(日)の様子  月曜から木曜まで「殺人的な暑さ」を感じていた大阪に出かけていて、冷房をつけっぱなしで寝るという慣れない3泊4日を過ごしていました。そして北見に帰ってきたら羽毛布団をかけて休んでいるという不思議。日曜日の朝は二桁の気温だったので、暖かさを感じながら紋別に向けて車を走らせました。  紋別の教会までの約100km、1時間45分の道のり。一人で紋別へ行くときの休憩は、教会近くの道の駅でとります。ここでトイレ休憩、ネクタイを締めるというルーティンです。道の

      • 【#298】風の中で

        風を切って  今月初め、深川へ出かけました。8月に教区のサマーキャンプで使った同じ施設で、教区会に出席するためです。妻はお義母さんと一緒に留守番ということで、片道約200km、車で3時間を一人でドライブしました。  我が北見市は日本の1718自治体の中で4番目に広い面積で(人口密度は1141位!)、東の石北峠から西のオホーツク海まで110kmの距離があります。110kmというのは、東京駅から箱根までの距離に相当するそうです。  あまりにも天気が良かったので、北見市の一番

        • 【#297】思いを超えたことが

          やましさはありませんが  4月のはじめにM校長から電話がありました。「入学式に来られていませんでしたね?」「聖別会にもお顔が見えませんでした」と言われるのです。入学式は通信科の主任に行けない旨を伝えていましたし、聖別会は第1金曜日なので三浦綾子読書会がありました。特にやましいことはないはずなのですが、M校長の問いかけに何だか協力できていないことに、申し訳なさを感じました。  続いてM校長は「8月のCBCキャンプに講師として奉仕をお願いします」と言われたのです。「えぇ・・・

        【♯300】人間関係の交通事故

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        • バイブル・メッセージの断片集
          96本
        • 函館から北見へ(義母との同居)
          7本
        • 読んできた本のこと
          2本

        記事

          【#296】栄養取ってる?(メッセージの断片集95)

          9月8日(日)の様子  大学生2人が帰省している日曜日。「栄養取ってる?」とLINEを打つと、体重の増えないY君は「はい〜心と体のどちらも栄養取れてます👍」とのこと。岡山に帰省しているH君は「昨日はシチューを食べました」とメニューまで教えてくれました。親元を離れてから自炊を頑張っていたはずのH君でしたが、大学の講義や試験が終わると気持ちが緩んだのか、「ご飯に麺つゆをかけて食べています」と言うので、「えー!!」とちょっと心配していました。大学生という多感な時を北見で過ごすこと

          【#296】栄養取ってる?(メッセージの断片集95)

          【#295】雨降って地固まる

          懐かしいもの  昨晩はオリーブ会(三浦綾子読書会)があり、『塩狩峠』の「しぐれ」という章を皆さんでゆっくりと読み、感想を分かち合う時となりました。今週の初めに私は深川に行ったので、深川名物ウロコダンゴを買い、皆さんでいただきました。なぜウロコダンゴを買ってきたのかと言いますと、三浦綾子さんの小説『銃口』に出てくるからです。  ウロコダンゴを食べながら、『泥流地帯』に出てきたとばかり思い込んでいましたが、『銃口』だとHさんが教えてくれました。『泥流地帯』の主人公耕作と、『銃

          【#295】雨降って地固まる

          【#294】迷走しています

           TOP画像は、8月21日に飛行機に乗った時、気圧や台風の関係なのか、「えらい迷走している飛び方だなあ」と思う航路のものです。ただ、迷走しているのは飛行機だけではありません。 晴れているのに曇った日曜日の午後  9月最初の日曜日の午後、皆さんで和やかに昼食をいただき、恵みの分かち合いをしていた時のことです。司会をしていた私は、TさんのことをCさんと言ったようです。全く無意識でした。見間違いをしたのではなく、自分では「Tさん」を「Tさん」と認識しながら、口からは確かに「Cさ

          【#294】迷走しています

          【#293】はぐらかさない(メッセージの断片集94)

          9月1日の様子  「神学生になったら言い訳を言ってはいけません」と出身教会の婦人に言われて聖書神学校に入学したことを神学生にお伝えした直後、「ということで、まず2つの言い訳をお伝えします」と言って、先月行われたCBCキャンプで神学生の前で話し始めました。そして先週土曜日、ここに投稿できなかったことの言い訳は記さないようにしたいと思います、という言い訳をしています!(何度も訪れてくださった皆さん、8月は2度も失礼しました。本日は出先から投稿しています)  秋晴れと言うには暑

          【#293】はぐらかさない(メッセージの断片集94)

          【#292】居場所がある

          お盆の時期  もう随分前のようにも感じますが、8/12-14に北海道教区サマーキャンプが開かれました(TOP画像は会場のネイパル深川)。今回は久しぶりに全世代を対象としたキャンプです。北見からは大人5名、大学生2名、高校生3名、中学生1名の参加でした。そして紋別にいるF神学生を途中の遠軽でピックアップしました。  北海道とは思えない炎天下でしたが、遠軽の道の駅では人工雪を降らせてスキーをされている方々がおられました。びっくりです。道の駅には、今まで見たことがないほどの車の

          【#292】居場所がある

          【#291】恵みまでも

          途切れました  火・木・土の週に3回の投稿をルーティーンにしていたのですが、先週の土曜日にUPできず、昨年の8月に続いて連続投稿が途切れてしまいました。何度も訪れてくださった皆さん、申し訳ありません。  昨年の夏はコロナ感染中だったということもありますが、今年はちょっと予定が立て込んでしまっています。先々週の教区サマーキャンプに引き続き、先週は聖書神学校(CBC)のキャンプに出かけていて、その準備にも多くの時間を要しました。 忘れました  CBCキャンプには、前日入り

          【#290】スーパーは閉店しても

          閉店  私たちが北見に来て15年、妻が週に何度か買い物に行くスーパーは、車で数分のところにあるイトーヨーカドーでした。イオンは大き過ぎるようで、妻にとってはヨーカドーが行き付けの店でした。そのイトーヨーカドー北見店が、9月18日に閉店しました。39年前の開店日に、大勢の人々が押し寄せていた画像を見たことがあります。おそらく閉店の日も、同じぐらいの方々が押し寄せていたのでしょう。  18日、講師を北見駅まで送った後、妻に「行くか!?」と尋ねたら、「行こうか!!」ということで

          【#290】スーパーは閉店しても

          【#289】愛の眼差しに砕かれる

          8月17日(土)の様子  8月17日(土)と18日(日)の2日間は、森下辰衛先生をお迎えしました。17日は斜里岳の麓、清里町のからし種に14名が集まる中、「死ぬという大切な仕事〜三浦綾子夫妻の終活」というテーマでお話しくださいました。  パーキンソン病になった時から「死ぬという大切な仕事がある」と言われ、「自分の死に様が用いられるように」と祈り続けてきた綾子さんのこと。そして「介護される身は、介護する身より、はるかに苦しいのだ」、「綾子はよく耐えていた。イライラせず、愚痴

          【#289】愛の眼差しに砕かれる

          【#288】今受け継ぐべき真実

          心に届くように  名峰・斜里岳の麓(ふもと)で、本日の午後、からし種・三浦綾子読書会が開かれます。講師として森下辰衛先生(三浦綾子読書会前代表、三浦綾子記念文学館特別研究員)をお迎えし、「死ぬという大切な仕事〜三浦綾子夫妻の終活」というテーマでお話しくださいます。  このエッセイについても講演の中で触れられると思いますが、中心は三浦綾子さんご夫妻がどういう晩年を過ごされ、また死に対してどのような備えをしなが生きられたのかを、森下先生が私たちの心に届くように語ってくださるこ

          【#288】今受け継ぐべき真実

          【#287】申し訳ない思い

           昨日まで、北見から車で4時間ほどの深川まで、教区のサマーキャンプに出かけていました。(その時のことは、土曜日にでも投稿しようと思っています)深川からの帰り、高齢のF神学生を紋別に送っていくために、片側一車線の旭川紋別自動車道を快調に走っていました。F神学生は後部座席で、ゆっくりと休まれています。76歳という年齢で、暑くなった北海道の地で、子どもたちを相手によく奉仕をしてくれました。お疲れになったのもよく分かります。  LYRE(リラ)のCDが静かに流れる中、前方10mほど

          【#287】申し訳ない思い

          【#286】祝福の道(メッセージの断片集93)

          8月11日(日)に様子  「主の手に我が手を重ね、主の足に我が足重ね」という賛美を皆さんと共に歌う中で、その歌詞が迫ってくる礼拝でした。前の週、体調を崩されていた方々も回復して集われ、礼拝後のお弁当愛餐会もご一緒できて感謝です。  礼拝後、Tさんが車を購入されたので、主の守りと祝福を祈る時を持ちました。未使用車ということ、またいろいろと可愛くて、お洒落で、今どきの仕様があって、楽しめる車ですね。さすがTさんです。  午後からはKITAMIユースタイムがあり、T&Aさん夫

          【#286】祝福の道(メッセージの断片集93)

          【#285】始まり〼

          お蔵入りから  冷やし中華始めましたーーーと知らせる案内は、日本の夏の風物詩と言えるでしょうか。そんなキャッチコピーを意識ながら作成したのが、下記の案内です。  中華というよりも、お蕎麦屋さんの暖簾(のれん)なのは御愛嬌。正直に白状しますと、この案内の原案は第1回あや講座が始まる時に作成していたものなのです。その時は9月末という時期なので、夏の冷やし中華よりもお蕎麦の方が良いかなあと思ったことと、「あや講座」と「蕎麦打ち職人」というイメージが重なったこと、そして何よりも第