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【#105】アップルミント

スイートデコレーション

 5月18日(木)、妻と買い物に出かけました。教会用のものを購入するために幾つかの店舗を回った後、最後にスイートデコレーションという美味しそうな名前のするインテリアショップ(家具、雑貨)に行きました。その店で妻が買ったものは、店名に全くふさわしくない3種類のウイルスを同時に検査できる抗原検査キットでした。しかも教会用ではなく、我が家用とのこと。

▲ 妻が購入した抗原検査キット。(2023年5月18日)

 そして私が購入したものは、TOP画像にある「育てるフレーバー アップルミント」(お菓子ではありません)です。教会用ではなく、自分の部屋用です。妻が抗原検査キット、私がミントの栽培キット。私が呑気にミントを育てられるのも、妻あってのことだと感謝しています。(口には出していませんが)

▲ アップルミントの種(2023年5月18日)

種蒔き

 早速、その日の内に種を蒔こうと開封したのですが、その種の小さいこと。しかも100粒も入っています。説明書を読んでも、この100粒を全部入れるのかどうかが分からず、製造会社に電話をしました。購入した商品のことでお伺いしたい旨を告げると、電話先の女性は何となく「何の電話だろう。クレームだろうか」と少し構えたような感じがしました(推測です)。私は「ご安心ください」とは言いませんでしたが、種の量を質問したところ、安心したように「半分ぐらいでいいですよ」ということでした。「発芽率75%以上」とあるのに、50粒も入れて大丈夫だろうかと思いましたが、餅は餅屋ということで、素直に従いました。

▲ アップルミント1日目(2023年5月18日)

 私の部屋は北側にあるので、朝方にしか直射日光は入らないのですが、まあそのぐらいでもいいでしょうと、毎朝、霧吹きで水をやり、乾燥を防ぐためにラップを被せています。「発芽するかなあ。どうかなあ。まだかなあ」と毎朝チェックをしながら10日目の5月27日の朝、新芽が8つほど出ていました!

▲ 新芽が出ました!種まきをして10日後。(2023年5月27日)

芽吹く

 新芽が出るって、嬉しいものですね。三浦綾子さんの『泥流地帯』の「矢車」にある言葉を思い出します。

(豆を蒔けば豆が出る。麦を蒔けば麦が出る)
 いろいろな植物の生えてくるこの土というものが、耕作は今たまらなく不思議になる。
(去年枯れた草から芽が出て、枯れた木から新芽が吹き出す)
 冬の間、雪と氷に閉ざされて、死んだようになっていた樹から、青い新芽が吹くことは、耕作には驚ろくべきことに思われる。
(冬があるから、春があるんだなあ)
 中学に行けないことぐらい、じっと我慢をしていなければならないと、耕作は考える。
 ぽとりぽとりとえんどう豆を落し、土を寄せる。また、ぽとりぽとりと落し、また土を足でかける。同じことのくり返しだ。変化のない仕事だ。が、耕作は、何となくそれでいいんだという気がしてくる。

三浦綾子『泥流地帯』「矢車」より
▲ 17日目の本日。(2023年6月3日)

 さあ、明日は6月最初の礼拝です。我慢や忍耐を強いられている方々に、そこを通ったからこそという、とても大切なものが芽吹いていきますように。もうその種は蒔かれているのでしょう。希望が与えられる1日となりますように。

今日も主の恵みと慈しみが、追いかけてくる1日でありますように。 

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