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【#203】圧のある特定健診

圧のある文字

 「今回が最後」という黄色のハイライトのある大きな赤文字に、少なからず「圧」を感じました。今までたくさんの案内、チラシを作ってきましたが、赤色と黄色が中心の配色を使ったことがありません。おそらく信号機の黄色と赤色の意味合いなのでしょう。

 さて、何が最後なのかと言いますと、500円で受けられる特定健診の案内が最後ということです。医療系の案内にある「最後」という言葉は、「最期」を連想させられてドキッとしますね。「えー、最後・・・。もう来年からこういう値段では受けられないのか。それでは、受けるか」と思い立っています。

 検査でわかる病気の兆候は、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、脂肪肝、慢性腎臓病、動脈硬化症と記されています。うぅ・・・む。幾つかその傾向がありそうな気もしてきています。圧のある文字に押されながら、自分自身の現実をも直視して、手遅れにならない前に重い腰を上げようかなあと思っています。

 しかーし、よくよく葉書を見ると、圧のある大きな文字とは対照的に小さな注意書きで「令和5年度特定健診分」とありました。つまり、今年度の案内が最後ということで、来年度も国民健康保険加入者には同じような案内が送られてくるのだなあと思い、「来年度でもいいかなぁ」と・・・💦

さらなる圧

 そうこうしている中で、やるべきことをやりながらの日々を過ごしつつ、いつの間にか圧のある葉書もどこかに行ってしまっていました。ところが、ある牧師たちの話しから、あの黄色信号と赤信号の文字が再び点滅し始めたのです。

 1月半ばに開かれた初めての顔合わせの委員会で、「今年の抱負」などを1分で分かち合う時を持ちました。その時にW先生が「妻が『今日、朝食は食べません』というメモ書きを置いていたので、それでは何か作るかとお湯を沸かして準備を始めたら妻が来たので、『一緒に食べる?』と尋ねていました。ほんの数分前に『食べません』というメモを見たばかりだったので、『あなた大丈夫? 脳ドックに行って来た方がいいよ』と言われ、今年は脳ドックに行くことにしました」と話されていました。脳ドックに行くことと今年の抱負とは何の関連性も無いように思うのですが、一緒に聞いていた先生方は身につまされるのか、頷いておられました。

 するとI先生は「母から『今年こそは人間ドックに行って欲しい。もし行かなかったら、私は地獄に行く』と言われました。私が人間ドックに行かないことと、母が地獄に行くことに何の関連性も無いのですが、母を地獄に行かせてならないと思って、今年は人間ドックに行くことにしました」と笑いながら話されました。自分の母が「地獄に行く」というのは、「今回が最後」という文字に比べると、全く違う次元の圧、脅し(?)ですね。

 私とほぼ同世代の牧師たちの、抱負とは関係の無い話しを聞き、さらなる圧を掛けられたように感じています。1年の抱負も心身が支えられて、ということでしょうか。そこで妻に「特定健診の葉書が見当たらないのだけれど」と尋ねると、ちゃんとあの圧のある文字が印刷された案内を保管してくれていました。ということで、2月は10年ぶりぐらいで特定健診に行ってきます。多分。

今日も主の恵みと慈しみが、追いかけてくる1日でありますように。

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