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『フォートナイト』でゲームクリエイターに!次世代ゲーム開発ツール「UEFN」を徹底解説
UEFNとは「Unreal Editor for Fortnite」の略で、『フォートナイト(Fortnite)』のための高度なクリエイティブツールです。簡単に言うと、『フォートナイト』内で自分だけのゲームが作れます!
UEFNは、他の多くのゲーム開発にも利用されている「Unreal Engine」をベースにしており、『フォートナイト』でのゲーム制作を通じてプログラミングスキルも学べるのが大きな特徴です。
この記事では、UEFNの概要、できること、そして始め方までを解説します。
『フォートナイト』とは?その魅力をおさらい
「UEFN」を紹介する前に、『フォートナイト』について簡単に説明します。『フォートナイト』は2017年にリリースされ、現在も多くのプレイヤーに愛されている基本プレイ無料のシューティングゲームです。
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主なモードが3つあり、100人のプレイヤーが最後の1人または最後のチームになるまで戦い抜く「バトルロイヤルモード」、自由にマップやゲームを作成して遊べる「クリエイティブモード」、特別なルールやテーマで期間限定のゲームを楽しめる「イベントモード」です。
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最大の特徴は建築システムにあります。プレイヤーは木材、石材、金属といった資材を集めて壁や床、階段を建築し、それを駆使して戦います。このユニークな要素が『フォートナイト』ならではの魅力を生み出しています。
UEFN(Unreal Editor for Fortnite)とは?
「Unreal Editor for Fortnite(UEFN)」は、Epic Gamesが提供する『フォートナイト』のクリエイティブモードを進化させた編集ツールです。
UEFNは、多くのゲーム開発に使われているUnreal Engineの技術をベースにしており、独自のゲームプレイ、ビジュアルエフェクト、アニメーションなどを自由に作成・カスタマイズ可能です。このツールを使えば、『フォートナイト』内で自分だけのゲームを制作できます。
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UEFNで何ができるのか?可能性を探る
UEFNでは『フォートナイト』内で新しいゲームモードを作成でき、既存のバトルロイヤルモードだけでなく、オリジナルのアスレチックコースやアドベンチャーゲーム、複雑なルールのゲームを作ることができます。
また、「Verse」というプログラミング言語を使用しているため、プログラムを書くことで独自のゲームルールやギミックを作ることもできます。
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ビジュアルツールを使って、環境に合わせたライティングを調整したり、自作した3Dオブジェクトや建築物を配置したり、広大なフィールドや入り組んだ迷路のようなダンジョンを作成することもできます。
暗いライティングでホラーマップを演出したり、明るい雰囲気で遊園地のようなマップを作ったりと、明るさや地形を自由にカスタマイズできます。
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キャラクターやオブジェクトも細かく調整可能です。キャラクターはアニメーションを設定することで、ダイナミックな動きをするキャラクターや、同じセリフしか話さないキャラクターを作成できます。
オブジェクトも細かな動作を設定することで障害物を作ったり、プレイヤーの動きに合わせてオブジェクトが動き、ギミックが解けたりする面白い仕掛けを作成できます。
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そして、UEFNの大きな利点は、リアルタイムで編集とテストができることです。作業中の変更がすぐに『フォートナイト』に反映されるため、テストプレイを繰り返しながらマップ制作を進めることができます。
また、マルチプレイにも対応しており、作成したマップやゲームモードを友達やチームと一緒に試すことができるので、仲間と協力してマップ制作ができます。
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クリエイティブモードとUEFNは何が違うの?
『フォートナイト』には、クリエイティブモードとUEFN(Unreal Editor for Fortnite)という2つのクリエイティブツールが用意されています。それぞれの特徴や違いを紹介します。
クリエイティブモード
クリエイティブモードは、ゲーム内のモードの1つで、誰でも簡単にマップやゲームモードを作れるのが最大の特徴です。操作はゲームコントローラーやキーボード・マウスを使うため、フォートナイトを遊んだことがあればすぐに慣れることができます。
このモードでは、既存のアセット(建物や装飾品)を配置したり、基本的なルールや仕掛けを設定して簡単にゲームを作ることができます。ただし、自由度には制限があり、複雑なマップや高度なルールを作ることは難しいです。
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UEFN(Unreal Editor for Fortnite)
一方、UEFNはPC専用の高度なクリエイティブツールで、自由度の高いマップやオリジナルゲームモードの制作が可能です。オリジナルの3Dモデルやアニメーションを作成して利用することができ、独自のプログラミング言語である「Verse」を使えば、複雑な仕掛けなども作ることができます。
その代わりに、UEFNを起動するには十分なスペックのPCが必要で、プログラミングや3Dデザインの知識が求められるため扱うのが難しくなっています。
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作った島を色んな人に遊んでもらおう!
自分が作ったマップは、公開することで『フォートナイト』内で誰でも遊べるようになります。多くの人に遊んでもらえれば、自分の努力が評価されたことを実感できるだけでなく、実際にどれだけの人が遊んだのかや、どの部分が評価されているのかを数値で確認することができます。これが大きなやりがいとなり、次のクリエイションへのモチベーションにもつながります。
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さらに、マップを公開することで、同じように島を作るクリエイターと繋がる機会が増えます。新しい友達や仲間ができるだけでなく、そういった人たちとアイデアを出し合ったり、一緒にマップを作ったりすることで、新しい発見や学びが得られます。それが次のマップ作りの参考になり、スキルの向上にも役立ちます。
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また、Epic Gamesの「サポートクリエイター」プログラムに参加することで、島の人気が直接収益(お金)につながる可能性もあります。自分が好きなゲームを通じて収益を得られるのは、クリエイターにとってこれ以上ない喜びと言えるでしょう。
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UEFNの始め方:初心者向けのスタートガイド
ここからはUEFNの始め方について紹介します。まずは、UEFNを利用するためにPCのスペックが足りているか確認しましょう。
必要なPCスペック:
OS: Windows 10/11(64ビット版)
CPU: クアッドコアプロセッサ(IntelまたはAMD)
メモリ: 16GB以上(推奨)
GPU: DirectX 11対応のグラフィックスカード
ストレージ: SSD推奨(十分な空き容量が必要)
※2025年2月3日時点ではUEFNはWindows専用であり、Macでは起動できないので注意してください。
上記のスペックを満たしていれば、UEFNを問題なく動かすことができます。
スペックが足りていることを確認したら、次にUEFNをダウンロードしましょう。まずはを、Epic Games公式サイトからEpic Games Launcherをダウンロードし、ダウンロード後は画面の指示に従ってインストールを完了させてます。その後、自分のEpic Gamesアカウントでログインします。もしアカウントを持っていない場合は、新規作成から登録しましょう。
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ログイン後、Epic Games Launcher内で「Fortnite」と検索し、『Fortnite』と「Unreal Editor for Fortnite」をダウンロードします。両方のダウンロードが完了したら、「Unreal Editor for Fortnite」を起動し、マップ制作を開始します。
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まとめ:UEFNで広がるゲーム制作の未来
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UEFNは、『フォートナイト』でゲーム制作を行うための便利なツールであると同時に「Verse」を活用したプログラミング学習にも役立ちます。初心者でも簡単に始められ、プロフェッショナルなクリエイターにとっても高度なカスタマイズが可能です。少し難しく感じるプログラミングも、『フォートナイト』を使って学べるため、取っつきやすい環境が整っています。
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