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金融業界からロボットベンチャーへ転職。新天地での新たな挑戦

今回インタビューしたのは、セールス部門で活躍するTatsuyaさんです。
ロボット分野とは縁遠い金融の世界に身を置いていた彼がコネクテッドロボティクス(以降CR)へとやって来たのはなぜだったのでしょうか?

CRでは多くの異業種・業界出身者が活躍していますが、Tatsuyaさんもその一人。ロボット関連の知識や経験がないという理由で躊躇しているのはもったいないと言うTatsuyaさんに、彼がCRへの転職を決めた経緯や、当時の彼と同じような境遇の方に伝えたいことをお聞きしました。

経済学部卒業後は証券会社へ。
先輩たちに倣った王道の就職活動

—— CRでは現在どのようなお仕事をされているのですか?
お客様にCRの製品を提案するセールスとして働いています。現在は不定形の食材を盛り付けるロボット「Delibot」のマーケティングに注力しています。

—— どういった子供時代、学生時代を過ごされましたか?
東京都の足立区北千住出身です。幼少期は千葉県の我孫子市で暮らしましたが、その期間を除けばずっと北千住に住んでいます。小・中・高と野球漬けで、高校進学時は野球を基準に進学先を選んだほどでしたが、大学は違う道を選びました。この学部に行きたい!というのは正直なかったのですが、興味のあったお金の流れに関する幅広い知識を身につけられると考え、経済学部経営学科に進学しました。

—— 卒業後はやはり知識を活かせる会社に就職されたのでしょうか?
はい、証券会社に就職しました。キャッシュフローを研究するゼミに所属しており、先輩たちが銀行や証券会社といった金融関係に進んでいたことの影響が大きかったですね。資産運用や融資で数千万円単位のお金を動かしているという先輩たちの話を聞いて「すごい世界だな。自分もそういう経験ができたらいいな」と思うようになりました。

CRへの転職に背中を押してくれた
「元証券マンが活躍中」の一文

—— 証券会社には何年くらいお勤めされたのですか?
丸8年です。個人のお客様や中小企業のオーナー様向けに株式や債券といった金融商品を販売するリテール営業を行っていました。入社当初はリストの上から順に電話をかけたり、1軒1軒訪問営業したりと顧客開拓に必死でしたが、担当するお客様が徐々に増えていき、8年目には管理職への昇進が視野に入ってきていました。

—— そのようなタイミングで転職を考えた理由は何だったのでしょうか?
いわゆるモヤモヤですね。当然といえば当然なのですが、お客様への提案には「お客様のため」という視点だけでなく「会社の利益」という視点も必要です。それでもできる限りお客様優先で対応していましたが、年次や役職が上がるにつれて、その折り合いをつけるのが難しくなっていきました。お客様の利益と会社の利益のギャップにこの先ずっと向き合って行くのかと考えたとき、転職という選択肢が頭に浮かんだのです。

—— はじめからCRのような別業界のベンチャーに的を絞って転職活動をされていたのですか?
いいえ、最初は証券会社勤務経験とそこで得た知識をフルに活かせる会社、たとえばファンド運用会社のようなところを探していました。ですが、次第に金融にこだわる必要はないのかもと思うようになり、新しい世界で挑戦してみたいという気持ちが湧いてきました。そんなときに偶然、転職サイトでCRの紹介を見つけ、こういうベンチャーでなら今までとは違った種類の経験ができるのではないかと思ったのです。

—— 金融からロボット製造販売に移るというのは、ご自身にとって想定外だったのですね
そうですね。それに実際、CRという選択肢に気がついても、理系でもなくロボットの知識も持ち合わせていない自分には無理だと思いました。ところが、「証券会社で働いていた人も活躍しています」と書かれているのがたまたま目に入ったのです。畑違いの業界出身者は受け入れてもらえないだろうという思い込みがあっただけに、その情報に救われたというか、それなら自分もチャレンジしてもよいのではないかと思ったのが応募のきっかけでした。

今までと全く違う世界に可能性を感じ入社を決意

—— 応募した段階で既に心は決まっていた感じでしたか?
いいえ、CRがどんな感じの会社なのかまだわかりませんでしたから、応募はしたものの気持ちは定まっていませんでした。CRが自分にとっての新天地だと思うようになったのは、面接を受けてからですね。
初回面接で、年齢的に私とさほど変わらなさそうなのに頼もしさを感じさせる面接官と話し、こういう人の下で働けば得るものも多いだろうと思いました。2回目の面接では、代表のTezさんや役員の皆さんと対面し、金融機関では当たり前に存在する年齢や役職の壁が取り払われている様子を見て「全く違う世界で新たなチャレンジができる」と確信し、心が決まりました。

職場環境やカルチャーの違いが大きな刺激に

—— 実際にCRに入社してみて、やはり全く違う世界でしたか?
職場環境が全く違い、大変刺激になっています。たとえば、前職では一個人の意見が反映されることはほぼありませんでしたが、CRでは誰もが積極的に意見を出し合い、良い意見は誰のものであれ吸い上げられます。また、コミュニケーションも口頭か電話が基本だった前職と違い、CRではSlackがコミュニケーションツールとして完全に浸透していて、新しい技術や手法を積極的に取り入れるベンチャーならではの気風を感じました。

—— カルチャー面で感じる違いはありますか?
休みの日に職場の人たちで集まって何かをするという発想が以前はありませんでしたが、CRでは週末に皆でBBQをしようとか、終業後にボードゲームパーティーをしないかとか、そういった呼びかけがごく自然に行われています。個人的にすごくいいなと感じているカルチャーです。

—— 意外だったことが何かあれば教えてください
英語が堪能でないからといってそこまで困らないのが意外でした。思いの外に日本語が飛び交っていて、海外からの社員も流暢に日本語を話すので、もちろん英語ができるに越したことはありませんが、できなくてもなんとかなります。とはいえ、外国人社員の皆さんの日本語が日に日に上達するのを目の当たりにしていると、自分も英語をもっと話せるようにならなくてはという気持ちになりますが……。

—— 職場環境やカルチャー面でのギャップに戸惑ったり、適応が難しかったりしませんでしたか?
金融機関は往々にしてそうかと思うのですが、前職では全般的にガシッと決められている部分が多かったので、そこから自由度の高い環境に移る分には問題ありませんでした。たとえば証券会社では8時過ぎに朝礼があり、終業時刻にも大体の目安があるという「全員で始業して全員で終業する」前提だったため、有給休暇も取りづらい雰囲気がありました。ですがCRでは勤務時間はあくまで自分でコントロールするものであり、出社・退社時刻も人それぞれで有給休暇も大変取りやすいです。もしも今回とは逆に、自由度の高いCRからルールや制限の多い証券会社に移ったのであれば、かなり苦痛だったろうと思いますね。

お客様との関係構築が使命。
知識の吸収に努める毎日

—— 金融商品の販売から一転、ロボットを扱うようになっていかがですか?今のところセールスというよりはヒアリングを中心としたマーケティング寄りの仕事をしているため、証券会社でお客様とコミュニケーションを取ってきた経験を活かせており、特段の困難は感じていません。ただ、今後はロボットの仕様をお客様と詰めるような仕事も増えると思うので、今のうちにFA(Factory Automation)関連の知識をもっと身につけておかなくてはとは考えています。相談しやすい職場ですから、知識も経験も豊富な周囲の人たちの力をお借りできればと思っています。

—— エンジニア席付近によくいらっしゃるそうですが、それも知識を身につけるためですか?
はい、エンジニア同士が技術的な話をしている場に身を置くことで、金融出身の私に不足している技術関係の知識を吸収し、学びや気づきを得たいからです。

—— CRでのお仕事のどういったところに面白さや達成感を感じますか。
証券会社の営業スタイルとは全く異なる長期的なプロジェクト進行や、お客様が個人から法人へと変わったことなど、CRに来てからの1年間は何もかもが新鮮で面白いです。特に、初めてDelibotをお客様先に納品したときには、プロジェクトに携わる経験自体が初めてだったこともあり達成感に満たされましたし、一層身の引き締まる思いでした。

—— 身の引き締まる思いとは具体的にどのような思いですか?
既にDelibotを導入いただいていたお客様が別の工場用にリピートしてくださったケースだったのですが、リピートしていただけるような品質はエンジニアの力によるものです。でも、実際に使ってみて良かったというご満足を次につなげていくのは私の役目ですから、お客様との関係構築に努めていかなければと改めて思ったのです。

2024年3月、経済産業省で開催された世界初のシステム開発に関する記者発表会場にて。

大切なのは知識や経験よりもやる気とチャレンジ精神

—— 今後の目標のようなものがあればお聞かせください
金融商品をBtoCで販売していたところからの転身でしたので、これからは BtoBの営業力やFAの知識をもっと強化していきたいです。入社以来、周囲を頼り教えてもらってきた私ですが、新たな営業メンバーを迎える側になったときには頼られる存在になっていたいと思っています。

—— CRという会社に向いているのはどんな方だと思いますか?
変化を受け入れ、自ら考えて最善と判断した方法でトライしていける方でしょうか。業務の進め方に定まった形があるわけではなく、日々変化する中でベストな形を探りながら進めています。たとえば現在担当しているマーケティング的な仕事は私ともう1名で行っていますが、当初は担当範囲を地域で分けようかという話だったものの、今では地域も会社規模も業態も関係なく分担しており、結果的に効率良く進められています。幅広く担当することで多様なお客様からお話を聞けるため、重視されるポイントの違いがお客様のどういった特性に起因するのかが見えてきます。こういったその時々の判断での方向転換に柔軟に対応できる方なら、CRで生き生き働けると思います。

—— CRへの入社を検討中の方に向けてメッセージをお願いします
ロボットの知識や経験がなくても問題ありません。教えてほしいと言えば惜しみなく教えてもらえ、助けを求めれば皆が手助けしてくれる環境ですから入社後にいくらでも学べますし、試してみて違ったらやり方を変えてまたトライすればいいというのがCRの流儀です。私自身がまさにそうでしたが、技術的な知識やスキルが必須なエンジニアとは違い、セールスはチャレンジ精神とポジティブな考え方があれば十分です。前向きで向上心を持った方と一緒に仕事できるのを楽しみにしています。

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