見出し画像

枯渇というアンバランスな状態から良い結果が生まれることもある

様々なことに興味を持って調べていると、意外なところで共通点を発見することがあります。この世界を形作っている法則には、人生をより良いものにするヒントが隠されているかもしれません。


窒素飢餓が起こると微生物が窒素を作り出す

土に肥料がたくさんあると微生物が働く必要がなくなる

趣味で家庭菜園をしていて、自然農法の考えを取り入れるために勉強しています。

炭素が多い物質を土に埋めると、それが分解されるときに窒素が多量に消費されて窒素飢餓が発生します。窒素は植物の葉や茎を育てるための3大栄養素の一つです。あえて土中の窒素を減らした環境にすると、空気中の窒素を土に蓄える窒素固定菌が活発になり、肥料を撒く必要がない土になっていきます。つまり、肥料を撒くことを止めたり、窒素飢餓をあえて起こして窒素が枯渇することで窒素固定菌が活性化し、肥料を撒かずとも植物が育つわけです。

もちろん一朝一夕で上手くいくことは中々ありませんし、長い目で見て試行錯誤をしながら植物を育てるのが楽しいわけですけれども。

強い思い込みが行動を促す

具体的に理想の自分を何度も強くイメージすることでギャップを生む

セルフエフィカシー(自己効力感)を高める手法の一つに自己暗示があります。理想の自分を強くイメージし、そのイメージと現在とのギャップを何度も無意識に叩き込むことで、徐々に理想の状態に近づいていくための行動が増えていくわけです。この「現在とのギャップ」こそが枯渇した状態であり、「あるはずのものが無い」という枯渇状態を自己暗示によって作り出しているわけです。故意に渇望を作り出すことで行動力が高まるわけです。

お腹が空いてからご飯を食べる

食事の改善は「お腹の虫を鳴かせることから」

お腹が空いていないにもかかわらず、たくさんの食事を摂っていると肥満(メタボリックシンドローム)になる可能性があるかもしれません。このイラストはメタボリック・ドミノと言って、生活習慣病の原因が肥満から始まり、インスリン抵抗性が起こり、高血糖、高血圧、高脂血症を引き起こし、様々な生活習慣病につながっていく現象を表しています。空腹を感じてから食事を摂ることで満足度が高まり食事の量や頻度が減って食べ過ぎを防ぎ、感覚が鋭くなって食事を深く楽しめるようになって、肥満を予防できるわけです。

まとめ

つまり、あるはずの物が無い状態(窒素飢餓、イメージの自分と今の自分とのギャップ、お腹に食べ物がない状態)を故意に作り出すことで、バランスを取り戻すための機構が勝手に働くことがあります。この自然の働きを上手に利用しましょうというお話でした。

「押してダメなら引いてみる」「薬を増やすより減らしてみる」「掃除グッズを買うより部屋の物を減らす」etc…そういうことです。

いいなと思ったら応援しよう!