見出し画像

線虫検査「N-NOSE」のCMがどうにも好きになれない

最近、テレビでよく目にする線虫検査「N-NOSE」のCMがどうにも好きになれない。別にその技術や目的自体に異論があるわけではない。むしろ、がんの早期発見が可能になるという革新的な発明には心からの敬意を表したいと思っている。しかし、どうにもそのCMを見ていると、気持ちが落ち込むのだ。

まず、CM全体のトーンがどこか不安を煽るような印象を受ける。画面に映る俳優たちの表情は真剣そのもので、状況の緊迫感を強調するような編集が施されている。その意図は分かる。がん検査というテーマ自体が重いものだからこそ、視聴者にその重要性を伝えるためには避けられない演出なのかもしれない。しかし、私にはそのアプローチがどうにも心の平穏を乱される感覚を抱かせる。

さらに、線虫という言葉自体が独特で、少し生理的な不快感を覚えるのも事実だ。線虫自体は非常に小さく無害な存在であり、研究者たちがそれを利用して画期的な成果を上げたことは素晴らしい。しかし、CMでその存在を前面に押し出されると、どこか違和感が拭えない。

そもそも、CMという媒体が抱える性質にも問題があるのではないかと考える。テレビCMは多くの人々に同時にアプローチする手段として非常に効果的だ。しかし、その一方で、視聴者の感情や背景を細かく考慮することが難しい。一部の人々にとっては啓発的で有益な内容でも、別の人にとっては過度に不安を煽られる結果になることもある。

こうして改めて振り返ってみると、私がこのCMに感じる嫌悪感の根底には、自分自身の不安が影響しているのかもしれない。未来への漠然とした恐れや、病気に対する潜在的な不安が、このCMを通じて刺激されているのだろう。そして、それはきっと多くの人々が共感できる感覚ではないだろうか。

#線虫検査 #NNOSE #がん早期発見 #CMの印象 #日記 #心の健康

いいなと思ったら応援しよう!