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冬、大嫌い!

冬は本当に苦手である。寒さが骨の髄まで染み込み、何をするにも億劫になる。特に雪が降る日や曇天の日は最悪で、どこか心の奥底に沈殿している寂しさや憂鬱が、じわじわと表面に浮かび上がってくる。理由はわからないが、冬という季節は心を暗くする力を持っているように思う。

朝、窓の外を見ると、一面の銀世界が広がっていた。美しいと感じる人もいるのだろうが、私にとってはただの障害物でしかない。外に出る気も削がれるし、足元は滑るし、何より寒い。空はどんよりと曇り、太陽の光はどこにも見当たらない。まるで世界が静止してしまったかのような錯覚に陥る。こんな日は、外に出る気力さえ湧かず、ただひたすらに暖房の効いた部屋でじっとしているしかない。

冬が嫌いな理由の一つは、気分の落ち込みである。寒さのせいなのか、日照時間が短いためなのか、どうにも気分が晴れない。やる気が出ない、外に出たくない、人と話すのも億劫になる。春や夏には感じないこの閉塞感は、冬ならではのものだろう。家の中でぬくぬくと過ごしていると、まるで冬眠している動物のように思えてくる。実際、冬は人間にとっても冬眠の季節なのかもしれない。

それでも、春が近づいてくると少しだけ気持ちが軽くなる。2月も終わりに近づくと、ほんのわずかではあるが、日が長くなっていることに気づく。朝の空が以前よりも明るくなり、夕方も少しだけ長く感じられる。それだけで、わずかな希望が湧いてくる。もうすぐ春が来る。寒さに震える日々も、もう少しの辛抱だ。

春になれば、外に出るのが楽しくなるだろう。厚手のコートを脱ぎ、軽やかな服装で歩ける日が待ち遠しい。桜が咲く頃には、きっとこの鬱々とした気分も吹き飛んでいることだろう。冬の終わりは、まるで暗闇のトンネルを抜けるような感覚だ。もうすぐそこに、暖かな光が待っている。

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