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デザイン至上主義の行方—asoが描くミニマリストの未来

ミニマリストたちの間で注目されているブランド「aso」。デザインの美しさと洗練された佇まいは確かに目を引く。部屋に置けば、それだけで空間がアートのように変わるのだ。しかし、その美しさの裏には、意外な落とし穴もあるようだ。

私もその噂を聞きつけ、興味本位で購入してみた。届いた箱を開けた瞬間、期待は確信に変わった。「これだ、これが欲しかった!」と思わせるフォルムと質感。しかし、実際に使い始めると、デザインが優先されすぎて、実用性が後回しになっていることに気づかされる。

例えば、ある小物入れ。シンプルで余計な装飾は一切なく、どこに置いても映えるデザイン。しかし、開閉部分が滑らかすぎて、指で開けるのが少々面倒だ。次に、人気のポータブルランプ。このランプの光は柔らかく、空間を優しく照らしてくれるが、スイッチの位置がデザインの一部として隠されており、慣れるまで操作に戸惑う。

「デザインを愛する者にとって、多少の不便は美しさの代償だ」と言われれば、その通りかもしれない。しかし、使い勝手を犠牲にしてまで美しさを追求することが、本当にミニマリズムの本質と言えるのだろうか。ミニマリズムとは、無駄を省き、本当に必要なものだけを選ぶ生き方だ。そう考えると、デザインが優先されすぎた「aso」の製品は、少し違う気もする。

それでも、私は「aso」を嫌いになれない。どこか特別な魅力があるのだ。日常の中で感じる「美しいものに囲まれたい」という欲求を満たしてくれる存在。日々の忙しさの中で、そのデザインに目をやるだけで少し心が豊かになる気がするからだ。だから、私はこれからも「aso」の製品を使い続けるだろう。ただし、それが完全なミニマリズムではないことを認識した上で。

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