【知って納得】予定の変更が苦手なお子さんの理解と関わりのコツ
いつもの場所にオモチャがないと混乱💦
いつも行く時間におでかけしないと文句を言う💦
変更があるとどうして?いつまで?なんで?と質問が多い💦
お子さんのこのような行動で困ったことはありませんか?
ちょっとしたことでも、予定が変更すると混乱してしまい、どうしていいのか分からなくなってしまうタイプのお子さんがいます。
前もって心の準備をしておきたいタイプですね。大人でも、前もって心の準備をしておきたい人っていらっしゃいますよね(私です)😤✨w
そんな時どう関わればいいの?
どうするのが正解?
と悩むこともあるのではないでしょうか?💡
こんな悩みが解決ができるよう、今回の記事では、以下の4つのポイントについて解説していきます。
予定の変更が苦手な2つの原因💡
原因に合わせた効果的な関わり方のコツ💡
気をつけたい関わり💡
パニックになった時の対応💡
以上の4つのポイントを押さえていただくだけで、変化や変更の苦手なお子さんに上手に関われるようになりますので是非お役立て下さい。
🌟簡単な自己紹介🌟
🍀臨床心理士・公認心理師の朝日です。
🍀子育て中のお父さん・お母さんを心から尊敬しています。
🍀子育て支援&発達障害支援を10年以上、毎年1500件以上対応してます。
🍀現役で医療機関&療育施設で働いています。
🍀2人の子(自閉&ADHD)の親で、毎日マインドフルネスに子育て中です
🍀専門家の視点から、少しでもお役に立てる&子育てが楽になる情報の発信を心がけています。
予定の変更が苦手な2つの原因
予定の変更が苦手な2つの原因
想像するのが苦手
口頭で言われた内容を理解するのが苦手
1:想像するのが苦手
前もって心の準備をしておきたいタイプのお子さんの多くは、いつも通り、予測通りの生活を送れると安心します。
ですのが、予測外、予想と違う出来事が起きると、どうしたらいいのかが分からず、混乱し、パニックになりやすいです。
見えない事や未来に対して、どうなるのか先の展開を予想・イメージするのが苦手だからです。
想像するのが苦手だと、
この後どうなるのか?
また元に戻るのか?
ずっと変化したままなのか?
先の展開が分からないままなので、些細な変更にも納得しない場合があります。
見えないことや未来に対して「こんなふうになるかもしれない」「あんなことが起こるかもしれない」と思いを巡らせることが難しいから、ちょっとした変化や変更に不安や緊張を感じやすいです。
私たちも、言葉の通じない国に旅行に行き、あるはずの場所に財布がなかったり、予定の時間に電車が来ないとこの先どうなるんだろうと想像できずに不安になりますよね。
大人からすると些細な変更かもしれませんが、お子さんにとっては大きな戸惑いだったりします。
そんなお子さんへの対応法は、①見通しを持てるように関わるが役に立ちます
見通しが立つと安心して本来の力を発揮できるからです。
2:口頭で言われたことを理解することが苦手
言葉で言われたことは目に残らないので、忘れてしまいやすいです。
「百聞は一見にしかず」という言葉通り、言葉で言われただけはお子さんはイメージがしにくいんです。
耳で聞いた事は注意が向きにくく、覚えていられないお子さんもいます。
ですので、実は、言葉で変更を伝えられても、その場では返事をしていても、忘れてしまったり、どうすればいいのかイメージできなかったりして、混乱しやすくなることが多いんです。
例1
大人:新しい公園に行くよ!
⇒お子さん:うん、、(何があるんだろう?どんな遊具があるの?)
=イメージしにくい
例2
大人:(実際の公園の写真や動画をスマホで見せて)今日は新しい公園行くよ
お子さん:うん!(面白そうな滑り台がある、この遊具で遊びたい)
=イメージしやすい
言葉で言われた事を忘れてしまいやすかったり、いまいち伝わっていないなあと思われた際は、音声よりも視覚的手がかりが役に立ちます
見える形の方が理解しやすく、イメージができて安心できるからです。
気をつけたい関わり
予定の変更が苦手なお子さんに対してどのように注意して関わればよいのか、気をつけたい関わりについてご紹介します。
予定を伝えない
予定変更すると怒るから最初から予定を伝えない
どんなことでも直前になるまで伝えない
色々言われると大変なのでこのような対応をされているご家庭もあるかもしれません。
予定を伝えないと、お子さんは心の準備ができないので、毎回不安を感じ、毎回混乱することになります。
さらに、大人からの言葉かけに不安を感じやすくなりますし、変更に慣れず、お子さんの気持ちの問題は解決しないままになってしまいます。
次章のような関わりで、お子さんの心の準備ができるようなサポートをしてあげましょう。
変更が苦手なお子さんへの関わりのコツ
変更が苦手なお子さんへの関わり方のコツは以下の通りです。
見通しを持てるように関わる
終わりが見える工夫をする
目で理解できるように関わる
1:見通しを持てるように関わる
不安や緊張が少なければお子さん本来の力を発揮しやすくなります。
お部屋の移動や予定の変更有無など、予定の変更がある場合、事前にわかりやすく説明しておくことが大切です。
例①活動: 雨が降ったり、気温が◯度以下なら中止で体育館(遊戯室)で体操しようねと、説明しておく。お家では、雨だったらお部屋でパズルしようね。
例②予定: 午後に掃除をするので、いつも観ているテレビは見れないけど、パパと公園に行くか、お買い物に行けます。
例③移動: リビングのオモチャは◯日の土曜日に子供部屋に移動します。どこに起きたいか決めておいてね。決まっていなかったらママが置いておきます。
このように、いつもと予定は変わるけど、どういったことができるのかまで、伝わっておくとイメージしやすいです。
その際に、お子さんが自己選択・自己決定(自分で活動を選べて、決められる)できるようにしてあげると、案外スムーズに変更や変化に対しても受け入れてくれる場合があります。
ポイント
言葉で伝えて理解できれば良いですが、忘れそうな場合は、目で理解できるように、カレンダーに書くのもいいですね。
遊園地・動物園等の大きなイベントごとの変更の場合
中止の理由もお子さんが理解できる形で説明し、次回がいつごろになるのか、見通しを伝えておくことは大切です。
次回の予定が決まっていない場合は、いつ頃分かるのかを伝えてあげてください。
変化や変更の苦手なお子さんにはまずは、見通しを示して、お子さんの心の準備をサポートしてあげましょう。
日頃での些細な変更
遊ぶ時間からお風呂、片付けの時間等、活動の切り替わりが苦手なお子さんもいます。
そのようなお子さんには過去の記事を参考にしてみてください。
2:終わりが見える工夫をする
日ごろの些細な変化には、見えない時間が見えるようになる工夫してあげると、先の事が分かり、安心する事ができます。
実っ感タイマー
「実っ感タイマー」は時間の経過も意識しやすく、タイマー機能もあるので、目からも耳からも終わりを伝えてくれるので、お子さんは安心して過ごしやすくなります。
見て分かるだけなく、夢中になっていたり、没頭して時計に意識が向かなくても、タイマー機能もあるので、中々やめられないお子さんにも有効です。
実っ感タイマーは、すぐに在庫が無くなってしまうので、気になる方はお早めに手に入れておくと便利ですよ。
3:耳より目で理解できるように関わる
何かを伝えたい時は、お子さんに合わせて、絵や描き文字・写真やスマホ等々、目に見える形にすることが大切です。
朝や夕方の活動、変更があれば、言葉で伝えるより、見せてあげた方が理解しやすい場合が多いです。
トークンエコノミー法は活動を見える化してあるので、言葉で伝えなくてもお子さんが自身で確認して行動することができますし、次にするべきことも分かりやすいです。
トークンエコノミー法を初めて聞いた方は、過去の記事が参考になります。
お子さんのやる気を引き出し、自然としてほしい行動ができるようになる方法で、知っていると子育て以外にも様々場面で使えます。
それでもパニックになった時は?
まずはクールダウンです。
以前の記事に癇癪(かんしゃく)が治るまでの5ステップについて解説してありますので、そちら対応がとても有効です。
また、そもそもお子さんが癇癪になりにくくなるように関わるコツについて、気になるお父さん・お母さんは、下記の記事がとても有効になりますので、参考にしてみて下さい。
まとめ
今回の記事のまとめです。
予定の変更が苦手な2つの原因
想像するのが苦手
→見えないことや未来に対して「こんなふうになるかもしれない」「あんなことが起こるかもしれない」と思いを巡らせることが難しいから、ちょっとした変化や変更に不安や緊張を感じやすいです
耳から聞いた内容を理解するのが苦手
→言葉での説明は、目に見えず残らないため、忘れてしまったり、どうすればいいのかイメージできなかったりして、混乱しやすくなることが多いです
見通しを持てるように関わる
→お子さん本来の力を発揮できるよう、お部屋の移動や予定の変更有無など、予定の変更がある場合、事前にわかりやすく説明しておくことが大切です
→予定が変更しても、どういったことができるのかまで、伝えておく&お子さんが自己選択・自己決定(自分で活動を選べて、決められる)できるようにしてあげると、案外スムーズに変更や変化に対しても受け入れてくれます
→イベントごとは、中止の理由や、次回の予定を伝えておくことは大切です、次回の予定が決まっていない場合は、いつごとわかるのかを伝えてあげましょう。
終わりが見える工夫をする
日ごろの些細な変化には、見えない時間が見えるようになる工夫してあげると、先の事が分かり、安心する事ができます。
「実っ感タイマー」は時間の経過も意識しやすく、タイマー機能もあるので、目からも耳からも終わりを伝えてくれるので、お子さんは安心して過ごしやすくなります。
見て分かるだけなく、夢中になっていたり、没頭して時計に意識が向かなくても、タイマー機能もあるので、中々やめられないお子さんにも有効です。
実っ感タイマーは、すぐに在庫が無くなってしまうので、気になる方はお早めに手に入れておくと便利ですよ。
幼児期から小学校の高学年の宿題まで、コスパ良くかなりおススメです
耳より目で理解できるように関わる
何かを伝えたい時は、お子さんに合わせて、絵や描き文字・写真やスマホ等々、目に見える形にすることが大切です。
朝や夕方の活動、変更があれば、言葉で伝えるより、見せてあげた方が理解しやすい場合が多いです。
トークンエコノミー法が役に立つ場合があります。
パニックになった時の対応
説得より何よりクールダウンを優先してあげましょう。
興奮しているときに、何を言っても火に油を注ぐことになるからです。
安全確保を確認できたら、刺激しないようにしてあげましょう。
また、パニックについての効果的な対応については以前の記事で紹介してあるので、気になる方は参考にしてみて下さい。自傷行為や声掛けのコツが分かります。
いかがでしたでしょうか?
小さいお子さんの場合、理由を聞いてもすぐには理解できないこともあるでしょう。頭では分かっていても、気持ちが落ち着くまでに時間がかかるお子さんもいます。
パパママからしたら些細な変更や変化かもしれませんが、お子さんにとっては不安や緊張を感じやすいんです。
ですので、お子さんが安心して本来の力を発揮できるようにしてあげる必要があります。
お子さん本来の力を発揮できるよう、見通しを示してあげたり、目で見える形にしてあげたり、終わりや予定を伝えておくことでお子さんの心の準備をサポートしてあげることは重要です。
年齢やノルマにとらわれず、目の前のお子さんにあった対応を見つけてあげましょう。
今回の記事が少しでも。お役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました🍀